有機農業

黒丸大根 元研修生 明日今年最後の出荷

12月29黒丸大根
今日の写真 出荷の始まった 黒丸大根 この時期は我が農園は 大根は3種類出荷している おふくろ大根+黒丸大根+紅一点大根または 紅心大根 といったように 各種取り揃えております ほかには ビタミン大根 赤大根に 辛味大根などなどというように 週をまたいで 同じものがお野菜セットに入らないように 工夫しております
 なんせ 大根は 冬場の11月から 翌年3月末まで出荷するわけで そんなに連続しては いらないよ というお客様が多いのも事実 しかして 冬場に大根入れなかったらば お野菜セットは成り立ちません てことで 長年やってきた上での解決策がこれなんですな・・・昔は 特大のおふくろ大根とか2本入れて どんどこ お客様が止めていったことも・・・大きい大根は嫌われる・・・これ お野菜セットの重要項目です・・

 昨日は 久々に 元研修生Tさんがやってくる 今はお隣の市で新規就農して3年目・・・頑張っているわけです 今回 古民家が最後ということで 挨拶に寄ってくれた 僕は覚えてないのだけども 5年前に 初めて古民家に来たのが 最初の農業体験だったようで (すべてここから始まったんですよね・・・) と 古民家の庭で 大きな屋根を見上げながら 感慨深そうに つぶやく・・・そうだったんだ 彼も元サラリーマン 僕のところに来たときは 某富士通関連の大きな会社でITの仕事をがっつりとやっていたわけだけども それこそ 最初は うーむ・・・大丈夫かな というレベルだった サラリーマンをしながら そうした 田舎暮らしでも 農業に対する憧れでも持っている人は多いと思うけども 実際に 人生賭けて 退職してすべてを投げ打って飛び込む というのは そう簡単なことではない 彼は見事にそれをやってのけて 僕のところに3年近く農業研修して通って それから 独立 今はそれこそ 毎日 夢見て 日々畑で戦っているわけですな・・・今は 外見もなかなかワイルドになってきて サラリーマン臭が取れてきたよね 百姓の匂いが出てきたらもう元には戻れません・・
古民家とともに 久々に 僕の畑やら新しく建てたハウスを見ながら (5年前とは雲泥の差ですね・・) と 我が農園の発展を指摘してくれる ふーむ・・・曲がりなりにも 頑張ってきたかな とは思うけど・・・

 8年という月日は いろんなものを含むよね 僕が成田に来たのは2007年の4月 来年で8年になる ひとつの目標が 移転をして 10年である到達点に立ちたい という思いがあって 残り2年で 自前の家を建てるというのと 飲食店を展開している ということなのだけど どうかね・・・ちと時間が足りんか・・
農業は 1年 なんてあっと言う間に過ぎる 春人参なんて 10年農業やったところで 10回しか作った事ないのだから それこそ 毎年の作付けは命かけてやらないと 何も前には進まない そこが 他の業種と大きく違うところなんですな 時間がかかる お金もかかる そして 野菜の単価は驚くほど安い ・・・・一見すると 何もメリットがない業界のように思われるけども 魂を鍛えるにはもってこい だよね・・・・・(いやいやそれしかないのか?)

 今日は朝から雨がどばどば・・・しかして 仕事はたんまり・・・こんなときはひたすらハウスで種まきをする 夕方になり 明日出荷の大根などをどろどろになりながら抜いていると 隣の顔なじみの農家の方が声をかけてくる どうやら お正月の門松を切りに来たようだ (あんた年内いつまで働くんだ?あ?ない? 大晦日も正月もやるんか?あんた 働きすぎじゃねーか? いつも見てるけどよ そんなに働いて儲かってどうすんだ?あ?) 慣行農家の方は知らないんですね 有機農業というものが どれだけ 儲からないのか・・・有機農業を止めて 慣行農家(普通に農薬使うやり方)になる人はいくらでもいるけども 逆はないのですね・・・・それが 現実です・・・明日が今年最後の出荷 今年も お客様 そして 父なる天空 母なる大地 感謝申し上げます・・・合掌

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