有機農業

冷たい雨の出荷~百姓の手間などはなからござらん 

今日は昨日から積雪予報が出ていたのだけども なんとか 回避 朝から冷たい冷たい雨が打ちつける 今日は出荷日 雨のときの出荷はなかなかの難儀な仕事だけども 今日はなかなかの地獄であった 畑はどろどろでふかってしまって 場所によっては足首まで埋まる 時折 足を引き抜きながらの移動を強いられる 手には野菜たんまりのコンテナを持っているので なんでしょう 傍目から見れば アマゾンのジャングルの中の川でおぼれそうになっている人 みたいな絵に見えるのかもしれない・・・手が冷たくて 凍傷になるかという寒さ なんとか 終えて 出荷場のガレージに野菜持ち込んだ時点でほっとする・・・

 いつも思うけど 雨の時の 野菜の値段って何も変わらないのが不思議 だって 手間は通常のときよりもどれだけかかっているんだろう? しかして 農業の世界に入って そうした意見なり見方をついぞ 聞いたことはない それはつまり 農業に携わっている人間の手間などと言う視点は最初から除外されているからだ それを 経費と見て 商品に転嫁するという発想などはなからないわけですな しかして しかして 農業以外の世界では プロが一人動くだけで 費用は発生する 家を一軒建てるのに 一番多くかかっているのは 建築資材よりも 大工のギャラではないだろうか? 雨の時に 雨の降りしきる畑の中から 野菜を収穫して きれいに洗って 袋詰めをする こうした手間がかかった上での あの スーパーにある きれいなきれいな美しい野菜たちが並んでいるだろうことを イメージできる消費者がこの国に何人いるのだろう? 

 こんなきつい出荷のときに思う こんなときこそ思うわけです たぶん待っていてくれるであろうお客様のことを・・・正直誰が買ってくれるかわからない 直売所や どこかの共同出荷などでは 僕ならば こんなときは出荷しない ていうか 雨の時には直売所には出しませんぜ・・・(だってどう洗ったところできれいにはならんし見栄えは悪いし・・・) 待っていてくれるであろうお客様がいるからこそ どんな条件であろうが 出すのですよ野菜を
同じ価格で・・・病み上がりの体に今日は堪えた ヤマトに野菜を渡して 僕はお役ごめん 今日も無事に出荷を終えた こうして 当たり前の出荷をこなしていくことだけが 僕の生きる術です・・・・(疲れきっていて何も写真はござらん)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA