有機農業

夕焼けに尋ねる 子供たち 為末氏の提起~誠に耳が痛いのです

6月3夕焼け
今日の写真 疲れきって家路へと向う畑の向こうを見ると あまりにもきれいな夕焼け・・・たぶん 日が完全に暮れるまでの数十分だけの奇跡なんだろう 思わず 軽トラを道端に止めてシャッターを切る そして じっとその赤い中心を見つめる 一日が終わる 今日の一日はどうだったのだろうか 俺は全力を尽くしたのか・・・明日は何が待ち受けるだろうか この戦いの日々はいつまで続くのか・・・夕焼けに問いかける もちろん答えは返ってこない そのほうがありがたい 明確に答えなんぞ出てしまったらば 俺は明日からどうしたらいい?

 午前中はどしゃぶり・・・多少の雨ならば 保冷庫の屋根打ちをやるぞ!と思っていたが とてもできない 直間パイプはつるつるすべるし 雨で濡れていたらなおさら・・・あきらめて体を休める このところ 午前中は体が使い物にならないことが多い ちょっと 鬱状態に近いのかもしれない 燃え尽き症候群なるものがあるとすれば 今それに近いのかもしれない しかして カフェにしろ 畑にしろ まだ何もできていないのだけどね・・・久方ぶりに 日中 座ってご飯を食べることができた いつも軽トラで移動しながらおにぎり詰め込むぐらいだからね ゆっくり食べるって素敵だと思いました・・・・すでに 限界を超えている感じなので 最近は 心が麻痺しつつあるのがわかる 殺伐とした雰囲気が自分の周辺を漂っているのがわかる なぜ そう思ったのかといえば 午後3時ぐらいに 今借りている家の道の前を 小学生の子供たちが集団で下校していく 出荷の日は道の前のガレージでお野菜を箱に詰めているのだけども その子供たちが帰りしな 挨拶していく・・・僕は普通にしているのだけども なんとなく その子供たちの視線が怯えている気がした そこでふと思いつく そういえば 僕も子供のころに こうして大人に挨拶したときに なんか 近所にいる一人で暮らしていて いつも汚いなりをしている何をしているのかよくわからない変なおじさんがいたけど その人のことが怖かった・・・ああ 僕は今そう思われているんだな とちょっと気づく もしかして 家に帰ったらお母さんから あそこの家の人には気をつけなよ ぐらい言われているのかも知れない・・・・僕は一人だしね 人相の悪さはもう言うまでもないしね・・・疲れますな余計に・・・

 元陸上選手の 為末大氏 がネットで話題になっていた (障害者の世界に行くと面倒なことが多すぎる 障碍者への理解が進まないのは ヒステリックな正義の人のせいだと思う) とのコメント うーむ・・・これは・・・・この障害者というところを 有機農業に置き換えると なかなか同じことが言えるのだと思う これは耳が痛い そして
僕自身大いに反省すべきだと思う・・・有機農業・・・・この世界には 正しい ということが機軸となって成立している世界が多々ある 環境に良いとか 人に優しい とか エコとかなんとかかんとか・・・果ては 21世紀の新たな生き方とか(なんじゃそりゃ) ごたくが多い世界なんですね そして 僕は最初に直接消費者の人の前で話したんは 2006年から・・・今まで 10年あまり講演したりして少なからぬ消費者の人に有機農業の話をしてきました
 そして そこで語った事の多くが 先の 正義 を楯にしてきたことは否めません そして 多くの消費者の方に ドン引きされてきたわけです 今 僕はもう 話そうとは思っていません 正直 疲れました そして アプローチが間違っているのだと多少なり気づきました・・・(深く理解してくれる人しか認めない では話は先に進めない 世の中のほとんどの人は面倒なことが嫌いなので 避けられて理解が進まない・・・)先の為末氏の言葉 正しい のではなくて 楽しい ところに人は集まるのでしょう そして 有機農業は楽しいのか? 正直 僕はイエス! とは言えません 休みもなく24時間365日働いて 儲かりもせず なんらかの評価もされず世の中の底辺を這いずり回っているだけ・・・修行に明け暮れるお坊さんに楽しいのか?と 問うのと同じな気がします・・・
 正しい と思う心を手放して有機農業を展開していくのは難しいです 少なくとも簡単ではありません しかして そうしないと人は集まりませんし 野菜は売れません なので 僕は そこから脱却すべく 店舗を展開しようと思うに至りました 直営のカフェはまだオーガニックとかいうワードを使いますが 数年後の本命の飲食展開である 定食屋さんでは 一切 有機農業とかオーガニックという言葉を排除しようと思っています ただ単に 凄く安くて 異常に野菜の量が多くて美味い なんだこの定食は! と思われるような店を展開していこうと思っています
それが 今 僕が15年以上やってきた上での 結論です 畑は今までどおり 変わらず今までのやり方を貫いていきます ただ もう語りたくありません 何かを伝える のではなくて それを店舗で展開できればと思います・・・

 カフェのオープンまで1ヶ月を切りました 用意がまだできてないところが多々あります うーむ・・・ごたくを並べている場合ではありません たぶん このままだと見切り発車は否めませんが 今年はとにかくオープンさせることが肝心なのです はい・・・

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