昔の話~農業に至った経緯

レタスの根っこ 自分から落ちていく人は決して止められない

2月3レタスの根
2月に入って じゃがいも植えが始まった これでもう 農繁期に突入・・・周囲の慣行農家さんは 姿すら見せないこの時期に 我が農園は戦闘態勢に入った また 一年が始まる そして この冬にスタッフを入れようと思っていたけども 結果は・・・・× 一人でやれってことです(今年もか!)

 今日の写真 レタスの苗を横から撮影したものです 春そして夏とこれからがんがん苗を育てて畑に植えていくわけだけども トンネル栽培の場合 活着(かっちゃく) が命綱となるわけです 暑さと寒さが交互に襲うトンネル栽培 その過酷な環境を生き抜くには 根 が大事です 育苗ハウスをほぼ締め切って 温度を上げて生育を急がせると上ばかりが茂って 肝心の根が張らない さすると せっかく畑に植えても 渇死するのですね なので 基本的には 水をあげません 不可を与えて 自ら 根を伸ばさせるのですね この時期は 毎日のように 育苗ぱっとの裏を持ち上げて 根の張り具合を確かめます・・・・過酷な環境の中で 生き残れるのかどうか それは 根っこにかかっているのです そして それは まるっと 人間も同じなのではないでしょうか?

 (落ちていく人) 水商売の世界に入ったのは 大学に入って一年目の冬 僕は20歳だった 普通に世の中に出る前に まずは 裏から入ったわけです 山奥の田舎から出てきた僕には 都会のネオンがまぶしかった そして その中で行われていることの中身を知りたかったのです 大人の階段を登るには何が必要なのか 何を知るべきなのか・・・・25歳のときには 店長をしていたのだけど その店はビルの4階 1階には風俗店があって毎日 その店の前に 呼び込みのおじさんが立っていた(今は違法なのかな) かしわ手を打ち鳴らしながら 自分を励ますように威勢よく 前を歩く男性に笑顔で声をかけていた 出勤するたびにそこを通るので そのうち 会釈など交わすようになった そして ある日 仕事が終わったのか 僕の店に来てカウンターに座った ・・・・ビールをちびちび飲みながら(たぶんお金がなかったのだと思う) 何も聞いてないのだけども 自らの転落の人生を語り始めた
・・・(いやあ コネでさ 〇〇電力にはいったんだけどね・・・まあ いろいろあって上司と揉めていやんなっちゃって辞めちゃったのよ そこからさ 転落が始まったのは・・・いやあ 人間落ちるのは早いね・・・気づいたらさ 呼び込みのおじさんになってたというわけよ・・・)何の悪びれる風でもなくさばさばと話す風体からは すっかり 何かを諦め切った感じが漂っていて 背中に枯葉でも乗っけているようだった・・・・
 水商売などの 裏の世界にいる人々がみんな だらしなくてそこにいるのか? といえば そんなことはない 以外時間に厳しかったり そこは 表とはまた違う厳しさがある もちろん 先の人のように 転落でまだまだ転げ落ちていく人もごろごろいるわけです・・・
 といって 表の公の場で働いているところが みんな びしっとした感じかというとそうでもないですよね・・・
サラリーマンをやったときに 1部上場の企業のえげつなさや 今の地域の村役場のあの時間がすべて止まっているかのような退屈さ 表には表のルールとしょうもなさ 裏には裏のルールとみじめさ どちらがどうということはなく それぞれの世界があることを僕は知りました・・・どこの世界で生きようとも 結局のところ 自分を救えるのは自分しかいないし 人を救うことは原則できない・・・もし 人に力を貸してあげて それが効果を発揮するとするならば それは唯一 本人が必死に自分の力でくそ重たいバーベルを持ち上げようともがいているときだけだ そのときには 左右から ほんの少し 他人が力を貸すだけで 持ち上がる 本人が真剣であれば 他人にかかる力はわずかでいい ですよね?
 しかして 本人が上げようと本当に思っていない限り 横から 何十人とその重たいバーベルを持ち上げようと手を貸したところで 持ち上がらない(てか持つところがないよね) その意味で 清原は本当には持ち上げようとは思っていなかったのでしょう たくさんの力を貸す人がいたはずなのにね・・・自ら落ちていく人は決して止められない・・・それが 真実 なのだと僕は思っています 

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