新規就農

きれいなキューイの花 20年で辿りついたところ・・・

5月16キューイの花
今日の写真 この花はなんの花でしょう? 答えはキューイ・・・裏庭に咲いているのですな 昨年末から年明けにかけて 多くの顧客が離れていったわけだけども そのひとつの答えは 冬場の野菜というのはどうしてもれパートリーが限られる 甘い野菜も少ない 同じような野菜ばかりが連続で続き 飽きてしまって・・・・というパターンは多い しかしてそもそも日本の冬にそんなに野菜の種類があるわけもない・・・たぶん 果樹とかを入れるしかないのかもしれない もしかして・・・メロンやいちごなんかを入れたほうが もういいのかもしれないな と多少げんなりしながら思うこのごろ・・・(作れないし作らないけどね・・・) どちらにしろ 消費者の嗜好にすべて答えることは イチ有機農家では無理です・・・

 さて もうすぐ 我が百姓ずカフェは1周年を迎える・・・・ふーむ 昨年の春ごろから物件を見つけて壁塗って内装をやり あっという間にオープン 当初は毎週日曜日には店に出る予定だったわけだけども 研修生が二人とも脱走してしまい頓挫・・そのあたりからいろいろと計画通りには物事が運ばなくなり 年末になると今度は 農園本体に大量の顧客離れが発生してしまい さらなる窮地に追い込まれた・・・・年が明けて2016年 なかなかの低空飛行が今も続いている・・・・まあ こうして 何か新しいことを始めると やはり ボトムに落ちる 思うようにはいきませんな なんとか両方とも1年持っただけでも良しとすべきなんでしょうな・・・
 僕自身 店を出したこともあり やはり 心境の変化は大きい なんというか 僕の個人的な思いでは もちろん畑は永遠にやるし 待ってくれているお客さんがいる限り 野菜セットは畑で作って送り続ける それは首尾一貫決して変わらない しかして その動機はもう 僕個人的なもの以外には何もない つまり 外的な意味では すでに 有機農業はもう終わりつつある というのが僕の認識だ 外の世界 今の日本の状況やマーケット的な意味で言えば オーガニック野菜を作るメリットも意味も 僕はもう見出せない 周囲の慣行農家のように 普通に農家をやっていることですら 難しい状況なのに さらに 売り先も見つけるのは難しく 実際の田舎でもいまだにそうだし 消費者の無知・無関心 結局のところ見た目ですべてを判断するところから一歩も出ないその消費行動に心底うんざりしてしまった・・・・20年 畑をやってきて 辿り着いたところが今ここである たぶん 疲れているのだと思うし 燃え尽き症候群の傾向があるのは 正直認めざるを得ない・・・(やはり常に下半身の痛みがいろんなものを奪っていくのだと思う・・)

 そして 今自分は階段の途中の踊り場のようなところにいる 畑をやるのは純粋におもしろい そして 自分自身を支えるには畑という過酷なものがないとたぶんだめだろう だから これは宿命としてずっとやっていく しかして それ以外の 部分では別のベクトルが今後ないと持たない 動機が続かないというところにいる・・・・
無農薬で野菜を作る というところはだいたい出来上がってきたように思う もちろんまだまだ未熟ではあるけども
自分なりに答えのようなものは見出せた気がします 今はほとんど有機農業自体 関心は低くなりました
飲食店は畑とは別の意味で厳しいし大変だけども 畑よりかはましな気がする なによりも 食べて直接美味しいというダイレクトさは比べ物にならない ああ・・・多少は価値のあることをしているのかな と思える 50歳になり 自分の人生がまた 変化していくのを感じている たぶん これから2~3年後が過渡期だと思う それが終わったときに 自分が畑をやりながら いったい何を軸としてやっているのかはわからない でも ちょっとそれは楽しみである この業界に入って20年 ひたすらに 畑と格闘してやってきた 今ようやくそれも終わりを迎えつつある気がする ここを抜けたらば 僕は少し楽になれるのかもしれない 有機農業を取り巻くいろんなことを許せるかもしれない アホな消費者と呼ぶ自分の間違いを認めることができるかもしれない・・・・6月に百姓ずカフェの1周年を迎えたらば ラジオ配信をやるべく行動に移すつもりだ これが ひとつのきっかけになればな と思う・・
 タイトルはずっと何度もこのブログで昔から言っている (今日もあなたと百姓一揆!) 副題も決まっている・・
いいから黙って野菜買え!悪いようにはしねえからよ!・・・いいんですもちろん 誰も聞かなくてもね・・・農業者 消費者 どちらからも反感を買うと思います・・・・(俺はどっちもそんなに好きじゃないんですよ・・・・ほんとはね)

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