百姓ズCafe

有機農業は放任ではありません 3年で閉まる店 20年持つ店とは何か

5月29まっすぐマルチ
今日の写真 多くの消費者が勘違いしているのですが 有機農業 というのは 自然に任せて種を植えたら 苗を植えたらばほったらかしの放任で すべて 自然に任せて農産物を作っている・・・・のではありません
 もちろん 太陽や雨 そして なによりも気温に左右されますので そのあたりに関しては自然にお任せではあります ただ 農産物 特に野菜は手間がかかります 畑に植えるときには 何センチの株間 何センチの畝間 使う資材は何か いつの収穫を狙うのか そして いつから収穫をはじめて いつまで取るのか・・・数え上げたらばキリがないほどいろんな要素が絡んできます・・・そして 今日の写真のように まっすぐにトラクターを走らせて
マルチを敷きます 曲がったらだめなのです そして これは意外にも難しいのですよ この畑のように傾斜があれば ハンドルを常に重力と逆に切りながら進んでいきます マルチを圧着させながら飛ばされないようにそして 完璧な状態で持って(たるみなく)まっすぐに張る 実はこれだけで 10年かかる技術なのですね 計画的であり 緻密であり そして さらにそれを上回る 経験から得られる 勘 が勝敗を分けるわけでして 完全なる 実力だけがモノを言う世界なのです・・・・

 我が百姓ズカフェの通りを挟んでわりと近くに 昨年 ホットドッグと雑貨屋さんを兼ねた店がオープンした 渋谷の裏通りにでもありそうな おしゃれでこだわった雑貨を置いている というのは 店内に入らずとも 素通りしてチラッと見る外からでもわかった その 雑貨を見ながら 店内でほっとドックを食べる という趣向らしい・・・
 まあ 都内にあればまた 違うのでしょうが 正直 オープンしたばかりのころは どうなのかな? と思っていた
それで僕は 半年6ヶ月 と期限を自分で決めて その後の推移をたまに店に行くたびに見ていた そして この5月末にて 閉店・・・・うーむ くしくも自分の予想が的中・・・しかして まったくもって 明日はわが身・・・・予想が当ってますます身が引き締まる思いだった・・・・
 ネットで見た記事・・・・とてもおしゃれなバーでオープンしたてのときは繁盛していた しかして 3年後 閉店パーティを開く事になった そのパーティには閉店に驚く多くのお客さんで店に入りきれないほどの盛況 そして 店主に言うことはひとつ (なぜ閉めるのですか?こんなにいい店なのに・・・) 店主は喉元まで出かかった言葉を飲み込む (あなたが来なかったからです・・・) 毎週 隔週 そして 月に一回 まるで 僕の宅配セットの頻度のように どれぐらいの頻度で店に行くのか 客単価 そして 家賃などの固定費などの数字からはじけば おのずと その頻度 どれぐらいのお客さんがどれぐらいの頻度で来てくれなければいけないのか はわかるわけです 一度行ったからまあいいか という店が存在します そして 多くはそうした店なのですね 2度 3度 そして 自分の日常のどの部分にその店を当てはめるのか 自分の時間を削ってでも通いたい店 それは 本当に難しく
こちらの狙いがストレートに届くわけではありません 店を出す前から 少ない時間を削って いろんな店を訪ねるようにしてきました 流行っている店 流行ってないけども素晴らしい店 一切宣伝しないのだけども行列の店 流行っているけどもたぶん数年でだめになる店 などなど・・・そして 思うのです 流行っている店が必ずしも美味しいとは限らない 僕には何が良いのかさっぱりわからない 所詮 場所なのか・・・と 僕の理解を超えている店はかなりあります
  我が百姓ズカフェは まったくもって 時代の流行とは逆であります 実際に畑をやっている 個人の有機農家がその魂込めた野菜を食べて欲しい 野菜の美味さというのはこうなのだ ということを知って欲しい と思って出した店です マクロビでもなければ サラダ専門店でもありません 素材は飛び切りですが 調理はいたってシンプルで普通です 凝った趣向や技術もありません 普通の家庭料理の延長です しかして 間違いなく美味しいです 一口食べてほっとする ゆっくりと味わって食べて欲しいのです 店内には特に何もありません・・・オープンして 1年経ちました なんとかつぶれなくて良かった というのが正直なところ これから2年目 一歩一歩進んでいきます 僕の中では20年はいける と そう踏んでます・・・答えはどうなるでしょうかね・・・ 

 

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