有機農業

畑を耕す~団粒化構造の土を作るという事 俺はもしかして 抜けられるのか脱走できるのか?

8月17畑耕す
今日の写真 さて 朝から気温がぐんぐん上がる まさに 台風一過 すべてが洗い流され浄化されたかのように 大地は雨で染み渡ったところに この気温上昇 うーむ・・・湿気がめらめらと立ち上る でもって 今日の写真 大地が湿ったとなれば ひたすらに トラクターをかける 今日はもう一日中トラクターを掛けまくる 都合 2ヘクタール弱 この冬の作付けの場所 すべてはこれでほぼ準備完了となり あとは 9月末の勝負ポイントまでひたすらに 苗を植えまくり 種を播きまくるわけです・・・・
 トラクターをかける・・・基本 トラクターは車の運転よりも簡単 移動はともかく 畑の中では 後ろの耕す部分を動かしているので ゆっくりと人が歩く速度で移動していく なので ディーゼルの震動ともあいまって これまた眠くなるのですな・・・時間がもったいないので どうせ 畑の中だし 誰もいないので おしょうすいもトラクターでハンドル持ちながら立ったまま用を足す お茶のペットボトルを時折飲みながら 何時間もトラクターから降りないので 膝が痛くなる・・・

 土 というものは 百姓が精魂込めて作り上げていくものである そう 野菜がきちんとできる土を作るわけです
そして それは このトラクターで耕すという行為でもって 今どの段階にまで来ているのか が手に取るようにわかります・・・団粒化構造 いわゆる 空気をたくさん含んだ 微生物がたくさんいる豊穣な土のことです この土に近づいていくと トラクターを耕すときには ちょっとねばりのある 表面は乾いていても 畑の中はしっとり そして 耕し始めた瞬間から 土のあの独特の香りが充満するようになれば OK! となるわけです 早くて3~5年かかります もちろん 畑というのは 一枚一枚違います すべてが同じようにはいきません ごろごろの土 さらさらの土 など それをある程度 修正しながら 先の団粒化構造の土に持って行きます もちろん 口で言うのは簡単です 農業の書籍を読めば すべてに書いてあります 団粒化構造の豊かな土壌作りを目指しましょう! で それはどうやって作るの? 20年やってきて 実際の畑で役に立つ その問いにきちんと具体的に答えた書籍には 一度もお目にかかったことはありません 当然ですね 160キロの大谷しょうへい君のストレートを打つにはどうしたらいいの? という問いと同じです 実際に バッターボックスに立って そのボールを自分で見て これを打つにはどうしたらいいのか?を 自分で考えるしかありません 答えなどありません すべて 実践であり チャレンジなんですな だからこそ 農業は素晴らしいのです 能書きだけ垂れている役立たずは この業界では生き残ることはできません ごまかしは決してきかないこの世界 明日のために 今日 ひたすらに大地を耕すのです・・・

 なんとか TV放映でお申し込みのあった すべてのお試しセットのお客様にお送りすることができて ほっとする・・・そう思ったら ここ数日 がくっと疲れが出てきた たぶん 連日農繁期と相まって 気を張っていたのだろう
夜もうまく眠れない日々がつづいたのだけども ようやく ペースを取り戻しつつある・・・今までも経験があるのだけども こうして 日々頑張っていると 数年に一度だけども 大きなチャンスがやってくる 成田に来て 3年目だったか コンビニなどでもよく見かける 大手メジャー雑誌に 僕の農園の特集が数ページ掲載されたことがあった そのときは もう 連日野菜の注文が今以上にやってきて てんてこまいだったけど おかげで 売り上げがそのときには倍になりました・・・今回は その時以来の注文でございました・・・(もちろん倍にまではいきませんが多少増えましたありがとうございます!) こうして 段階をひとつ ぽーんと上がるわけですね 飛躍 というと大げさですが ひとつまた 階段を上った感じがします・・・実を言うと 今年の春以降ですが なんとなく予感のようなものがありまして それは (有機農業を克服できるかもしれない・・・)という 感覚がやってきました うーむ まあ 僕は20年 のたうちまわってやってきました 有機農業が大変じゃないわけがありません 日々 地獄・・・こんな生活をずっと送ってきましたが 今年 初めて もしかしたら 俺は抜けることができるのではないか? という予感がしてきたのですね これは 初めてのことです もちろん 数字だけのことではなくて もっと全般的な話しです 完全無農薬で8ヘクタール回し 出荷から種まきまでをすべて一人でこなす・・・というのは なかなか大変なことです ただ ようやくそれを その仕事量を受け入れつつあります そして それを含めて 有機農業 というものの持つ 矛盾や過酷さや 平成というこの時代でどうやっていくのか?ということも含めて 答えを出しつつあるのを感じます まあ 完全に克服はできないでしょう・・・そんなに甘くはありません しかして 光のようなもの 新たなゲート(門)をくぐれるような予感がします イチローのように3000本という金字塔のようなものは 我が農園にはありませんが それでも もしかしたら もしかしたらば 報われる可能性があるのかも? というところを感じつつあります・・・(まあ なくてもやりますよ やり続けますがね・・・)

 まあ あまり期待はしておりません なんせ 一回の台風ですべてがぱー ということが当たり前のように起きるのがこの仕事です 決して油断はしてはいけないのですね 地主からの一本の電話 目に見えないものが降ってくる 僕が実際に体験したことです これからも まあ なにがしかのことはあります ただ 有機農業をすべて受け入れてそこを抜けたとすれば・・・・そこから 何が見えるんでしょうかね・・・・墓場かはたまた お花畑か・・・三途の川はまだ早い・・・

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