有機農業

ブロッコリーのわき芽 「川の深さは」~首だけ出てます ここから連れ出してくれ

1月26ブロッコリーわき芽
今日の写真 ブロッコリーのわき芽 明日出荷予定です・・・寒い寒い時期がやってきました この1月終わりから2月が寒いのですね この時期は朝起きて畑に行くまでがなかなかつらいのですね なんというか 心寂しく 頼りない自分がいます 寒さというものは 暑さに比べて 別の意味で心を細くします 肩や背中がこわばって 知らず知らず下を向きながら歩いている自分がいます 畑の霜柱をさくさくと踏んで仕事が始まると 集中するので そんな気弱なことは言ってられなくなるのですがね・・・・人は寒さに弱いものですよ・・

 (川の深さは 福井晴敏) 福井氏の著作の中でも最も好きな作品だ その中の一節 心理学のテストで あなたは川の流れの中に立っています さて 深さはどれぐらいでしょうか? という設問がある 主人公は 頭の上までずっぽり とたしか答えたと思う 僕はその時読んでいて 首だけ出ている状態 という答え・・・これ 当然 どこまでその人が追い込まれているのか という答えだった・・・と思う はは まあ 小説の主人公はのっぴきならない状況なのはわかるけども 僕も負けず劣らずだなとその時思った・・・ でも この設問で 中には 腰まで とか・・・足首まで とかいるんでしょうか? (せせらぎじゃん!)
生きていくことに なんらかの切迫感がないといけない・・・・と僕は思っているし 実際そうである やたらの幸福感や わくわく感や 楽をしたいとか気持ちいい ということを先に持ってきてはいけない・・・そんな気がいつもしている もちろん 人が何をどう生きようが勝手だけども 僕はそうした 生ぬるいものが一番苦手だ 日常ができるだけ ひりひりしていて いつもどこからか弾が飛んできてもそれに対処できるがごとくの生き方 ができればな とわりと真面目に思っている・・・20代の若い頃に なんかのセミナーか何かで 言われたことがとても印象に残っている(し実際今やっていることはそうなのかもしれない・・・) 「お前はしんがりだ しんがりを行け!」 そう 戦の時 戦場から撤退する際に 大将が当然一番先頭 そして 時間を少しでも稼ぎ 追っ手の足を止めるために戦いながら 最後尾を走る役目のことだ 火中の栗を拾う・・・拾ってしまったのかもな と この年になり思うこともある・・・・でも それが役目ならば 何も恐れることはない ただやるのみ いつでもやってやるさ・・・

 首まで畑にずっぽりと浸かっている・・・・そうした暮らしを何年も続けていると それ以外には何も興味がなくなってくる 最近は 都内がもう遠い エジプトとたいして違いはないぐらいに僕には遠い どこかに行きたいという場所もない 半日空いた時間があったとして(なかなかないけど) どこにも行くところはない ただただ 寝ていたい・・・・こうして 知らず知らずのうちに 見えない鉄格子の中にいて 偏見に満ちた百姓が出来上がっていくんでしょう・・・ああ嫌だ・・・誰か俺をここから連れ去ってくれ! そう願わずにはいられない・・・・

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