新規就農

最後の冬大根 野菜のキャンセル プロでも赤字それが有機農業です

3月7おふくろ大根
今日の写真 最後のおふくろ大根 はてさて 3月に入り いろんなものがとう立つ 根菜類である大根も白い花が咲く 花が咲けば野菜としての大根は出荷できない この時期そうした出荷に使われなかったたくさんの白い花が咲き乱れる光景は なんというか 野菜としての使命を全うできなかった 彼らの墓標のようでもある・・・
 カットして出荷しようかと思っていたのだけども 思わず 別の畑に最後の押さえで播いておいたこの大根を発見! 思わず おお!ってことで抜いてみるとばっちり・・・首からもそんなに傷みがなさそうなので 1本ごと出荷しました・・・最後の冬の大根の勇姿をどうぞ見納めくださいませ

 3月は恐ろしい・・・連日のように お野菜のキャンセルがやってくる 引越しや新しい年度の変わりということで
連日キャンセルが来る 例年この時期は頭が痛い 20年この商売をしていても お客様が辞めていくことに慣れはしないし 慣れたらばいけない 消費者に期待はしてはいけないけども 希望は常に持ち続けること いつも揺れ動く数字に心が乱れないこと それが 直接販売を旨としてやっている 農家の宿命である・・・

 有機農業というものは数字から入ってしまえば 答えは離農するのが一番ということになる つまり 自ら畑で生産しているようでは 企業言うところの 利益 なんぞ出ません 中間手数料 いわゆるぴんはねが一番 仕入れてさばけるのであれば 自ら在庫を抱えることなく 数ヶ月も悩みながら天候の心配もすることなく 半日程度野菜を扱うだけで事は済む・・・・それが 実態です ではなにゆえに生産するのか? 答えは 利益が上がろうが上がるまいが 野菜は作るのですよ それに理由なんぞありません あとは どうやり続けられるのか? がテーマになるわけです 僕には明確な指針があります それはふたつ・・・ひとつは 某ユニ〇ロの社長 柳井さんがその昔 有機野菜の販売に参入したことがあります 結果は1年で撤退・・・ ひとつは 某ワ〇ミの渡辺さん 日本最大の大手有機農場を手がけて 10数年・・・結果は 農場単体では赤字 このふたつの事例をつぶさに見れば明らかです 誰もが知る経営のプロである お二人が手がけたとしても 現状の日本のマーケットでは無理だということです
 だとすれば 僕のようなアホな原始人がどう頑張ってもうまくいくはずがありません でも 僕のような個人の農家が生き延びているのはなぜか? ということです それは すべてをつぎこんでいるからです 時給計算など意味がありません 休みもなく 24時間働いているから なんとか黒字になっているのです  いえ 正式には黒字にはなりえません 何かを手放しているからこそ のものなのです・・・

 時は確定申告・・・このところうまく眠れません 常に借金を抱えて進みます 念願だったカフェは5月オープン予定です また 最初から出直しです 今日 出荷作業をしながら (Tシャツの販売とかどうでしょう?)と専属スタッフYさんから提案される・・・ほー ラジオ配信の中の僕のラップ (いいから黙って野菜買えー いいから黙って野菜食えー) これをプリントして売るのはどうでしょうか? という話・・・・うーむ まあ なんでもいいのだけども オンラインショップでこのTシャツいくらで売れるでしょうかね? まあ どんどん アウトサイダーな道を進むことになりそうですな・・・はは 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA