田舎暮らし

割れる春キャベツと野菜は命 出荷ミスで介錯願う 田舎の草刈り永遠の元禄

5月7キャベツ
今日の写真 春キャべツが割れてきた 季節はぐっと進み 昨日は夏日・・・そう 農繁期に追われているうちにすでに季節は春から 夏へと動き始めた こちらの都合は一切顧みることなく 季節は怒涛の勢いで進んでいく
待ったも何もできない 自分の状態がどうであろうが 季節は進むのだ そして それは 人にとって喜ばしいことであり 恩寵 なのだろう たとえ そんなふうに1ミリも思えなくてもだ・・・・明日は 雑誌の取材が入っていて午前は畑 午後からはカフェに移動しての撮影 こうした取材の時に お話することは もちろん 野菜のこと・・・野菜とは何でしょう? 野菜とは植物であり 彼らには目的があります 花を咲かせて実をつけること 子孫を残そうとするのが最終目的 しかるに 僕はその途中である キャベツ という状態で収穫して それを商品としてお客様にお届けする 彼らにとっては志半ば・・・まさに 命を収穫して 命をお届けしている それが 僕の仕事 だから それなりのものがこちら百姓には求められる 命を扱うその覚悟はあるのか? といつも 野菜から問われている気がしているし 実際そうなのだ だから 毎日 真剣に野菜と 畑と向き合わねばならない 妥協などあってはならない・・・・命を扱う仕事 農業だけではないだろうけど 等しく そうした姿勢が必要なのだと思う

 ところが・・・・この農繁期の忙しさにかまけて やってしまう・・・一昨日は なんとお試しセットのお客様に出荷し忘れてしまう 先月で解約されたお客様にお野菜を届けてしまう あげくに 送らねばならない定期の方に送ってない・・・一回の出荷で同時に3つの出荷ミスを犯してしまった・・・この顧客減少に悩んでいる時期に ネットで検索していただいて 星の数ほどある 有機農家の中から 我が農園をお選びいただき 初めてお野菜のお申し込みをいただく・・・それをミスしてしまい 楽しみにお待ちいただいているのに お野菜を発送していない・・・・お野菜が届かないメールを受けて 顔が青くなり 状況を把握した際には 死にたくなる・・・・(草刈り鎌で腹を切るべきだ 誰か介錯を!) 平に平にお詫び申し上げて パソコンの前から2時間は動けない 言い訳は通用しない チャンスは一回しかないのだ・・・泣く 50になって泣くな 頭丸めろ 髪ないから 脳みそ出すか・・・

 暑くなり 草が伸びる時期だ 僕は集落の自治会に入っており 同時に 農家の集まりである 保存会というのにも入っている それぞれ 年に2回ずつ 4回程度地域の共同での草刈りがある 出ない人は お金を払ってお役御免なのだけども みなさん 頑張って出てくる だけども ほとんどがお年寄りばかりだ お勤めの若い人は今後出てこないだろう こうして 田舎はもう 自分たちの力だけでは 維持できない 僕が行くとみなさん 独特の熱い視線を送ってくる 暗に (てか今後はお前がやれ 全部な)ということだ・・・・何が不思議って
草をその時に刈るわけだから そのときまで多少伸ばせばいいのだけどみなさんそうしない 特に畑の周辺は その地域の草刈がある 1週間前とかに みんな刈ってしまう・・・それは 何を意味するのか といえば 総出で草を刈るときに 伸びていれば 恥ずかしい 迷惑をかけてしまうという意識からだ ふーむ・・・・ではいったい何のための草刈りなのか? という疑問は 決して表に出してはならない そう 世間は平成の世かもしれないが 畑というものは永遠に 元禄27年・・・・近代化の夜明けである明治維新はまだなのです ましてやマッカーサーがパイプ加えて厚木に降り立つのは夢のまた先・・・たぶん デモクラシーがやってくる前に 日本の田舎は息絶えていくでしょう そんなことない!というのならば 実際に田舎に行って 農業やって地域を支えてみなはれ・・・・お代官様や年貢 というものが 形を変えて存在している事実に遭遇するでしょう・・・(でもまだ水戸黄門様には会ったことないな 印籠出されて痺れてみたいこのごろ・・・)

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