新規就農

単品出荷が始まるー日本の消費者様 長期ー中期ー短期 そして 直観と畑の神様

1月10洗った里芋
今日の写真 これは洗った里芋 さて 今年はいくつか新しいことにチャレンジしているわけですが まずは その第一弾 有機農業の世界に飛び込んで20年・・・この度我が農園は 初めて 単品出荷をすることになりました
てことで まあ 里芋を初めて水洗いしました 里芋を洗ったのは 研修生時代も含めて初めてのことです 里芋は 乾きがだめなので 当然ですが ほりあげて 土がついたまま大きな株ごと穴に貯蔵するのが一般的 出荷前日に その穴から出してきて ぱきぱきと芋を親芋から分けて そのまま 袋詰めいたします 当然 土もついているわけですが 鮮度は抜群 もちもいいわけです 今まで僕はずっとそうしてきました・・・対して こうして 単品出荷となれば 洗って 乾かして袋詰めいたします まあ 鮮度も落ちるわけですが そんなことは 日本の消費者は気にしないようです 見た目がきれいなものが 一番 だと固く信じているわけですな 土の中で育ち 微生物やらみみずやら小動物の死骸などが分解された 豊かな土壌の恵でもって 美味しい野菜が育つわけですが その背景には関心がないようです 土で育っているのに その土を落とせ それが 天下の消費者様よりのお達しでございます・・・・10年前ならば (冗談じゃない!誰がそんなことするか!) と 息巻いていたかもしれません もしくは 悔しくて泣きながら洗ったかもしれません でも 今の僕はもう そんなふうには思わなくなりました 日本の消費者の中で 僕のような完全無農薬の野菜を支持しているのは 0・17パーセント 1000人に一人です 僕はそうした人と信頼関係を結んで 野菜を作り出荷してきました でも どうやら 時代はさらに厳しくなったようです 99パーセントのその他の消費者が望む形での出荷をせねばならないようです ここまでくるのに 何年も葛藤がありました でも 今は意外にさばさばしております  あくまでも個人的にですが 日本の消費者は 僕にとって何か? お客様? 神様? 味方?敵対勢力? 部外者?悪魔?ー答えは 日々移ろっていき その時々で変わっていくことでしょう
 どこかの 普通のスーパーにこの1月から僕の野菜が並びます もちろん きれいに洗った完全無農薬の里芋です 普通の慣行栽培の野菜と並んで 見た目も何も違いなどありません 付加価値などありません 値段も何も違いはありません こうして 販売力がなければ 他人に業者に 自分の野菜を売ってもらうしかありません ここを原点として もう一度 精進しなければな と思いを新たにしております

 地主を巡るツアーがようやく終わりを告げました・・・とはいえ 中身は惨敗 正直 途中で心が折れた形です
やはり 田舎の方に 印鑑をもらう という行為はハードルが高かった といわざるを得ません 途中からはもう あきらめて 毎年の地代とご挨拶だけで 後にいたしました いやはや 長い時間がかかります まだまだ 長い長い時間がかかりますな 田舎は大変です 20年経っても やはり大変です・・・

 長期ー中期ー短期 僕は基本 この3つの枠組みで 農園運営を考えております 長期はこれから20年~30年後 中期はだいたい10年後 短期はここ2~3年 これがある意味 1直線上に並んでいて 今日やる仕事が 短期OK 中期OK 長期OK となるのが本望ですが 実際には 短期OKでも 長期がX ということもありえます こうした視点を持つには 野菜を作る ということとは 別の領域のものを持つ必要があります 先の
今後の長期展望に立った畑の貸借 というのは この1年でどうにかなるようなものではありません こうして 日常の枠組みの中で 長い視点に立って仕事をするのは かなり難しいのですね 正直 20年後なんて誰にもわかりません でも 自分の農園のことですから 多少なり 多分僕ならばこうしているだろう と 想像してやっていくしかありません 成田にやってきて 10年・・・たしかに だいたい10年後はこうなっているかな と思っていた部分もありますし まったくあてが外れていることも多々あります(3・11しかり) 僕はだいたいのことは 基本 すべて 直観で決めております そして それがゆえに 助かっただろう ということがほとんどです そしてそれは 自慢でもなんでもなく 自分の畑の隅には 畑の神様が立ってくれている と 思っているからです だから 自分の畑に 畑の神様が もし いなくなっていたら・・・ある朝 畑に行ってみて いつもはいる いつもそこに立っている神様がいなくなっていたとしたら・・・僕は その日に畑をやめるかもしれません そのように思っています そのように 覚悟をしてやっております てことで 原理的論理的な領域と 直観としての領域とを うまくバランスしながら 運営されているのが この 原始人農園・・違った!名前間違えた! 我が 百姓農園 でございます(てか 原始人農園ウホウホ にしても良かったのかな?いいけど 野菜売れなくね?誰買うよ)

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