昔の話~農業に至った経緯

丸のこで悪い子はいねーが 単品出荷に折れるか 明日は寒い

1月11丸のこジェイソン
今日の写真 僕が幼少を過ごした 中部地方の山奥では 毎年 冬になると こうして 丸のこを持って ういんういんと機械の音を立てながら (悪い子はいねーがー!)と 村中を練り歩く という風習が残っていて もちろん 小さい子供たちは泣き喚くわけだけども 丸のこの音をちゃんと聞かせれば 将来 丈夫な子供に育つとあって
お母さんが道端に出て来て 泣き叫ぶ子供を我先に・・・・(すいません嘘です なまはげにも中部地方の山奥両方に謝罪します・・・でも けっこう俺の村にも奇妙なしきたりがあったなあ・・・)
 茄子の支柱をなんとか これで全部 ぶった切る こうして冬にいくつかの準備をしておく 大事な仕事だ 予定では来週からまた ハウスを作るべく地元の資材屋に見積もりをお願いする 正月明けて2週間 2秒ぐらいしか経ってない気がするけど このペースだと 気づけば夏が来て あっという間に年末だ・・・時間がなさすぎる やりたいこと やるべきことの半分もできない感じだ こうして 焦って焦って 歳を取っていく・・・・

 単品出荷が始まった すでに 心が折れそうだ・・・・悲しいぐらい野菜が売れない 毎日 どこのスーパーで何個売れたのかというメールがやってくる ヤーコンなんてじぇんじぇん売れない まじで泣きそうだ・・・でも 慣行農家さんというのは ずっと 毎日こうして出荷しているんだな と思うと 本当に凄いな と思う 昨年10月より ヤマトの送料が一斉値上げとなった 毎週取っていただいていたお客様の中に 沖縄の方がいらした・・ その値上げ改定で なんと 送料と野菜の値段がほぼ同じになってしまう事態に・・・・僕はお手紙を書いて どういたしましょうか?とお聞きして どうみても 野菜と同じお金を送料に払ってまでは 申し訳なさすぎて お辞めにやるのも当然 しょうがないなあと思っていたのだけども なんと 月に一回で残っていただきました そうなのです 送料と野菜の価格とをお支払いいただいてお野菜を買っていただいているのです なんとありがたいことでしょうか・・僕はこうした リスクを背負っていただけるお客様がいる限り 永遠にやっていくつもりです 何があっても それは 深くコミットメントしております ただ 先の単品出荷 どこかの誰が食べるのかわからない関係では やはり 力が入らないなあ と正直思うのです 農業の世界というのは いろんなジレンマがあります 僕も その中に頭までずっぽりと埋まっていて 首が回らなくなることもあります これは 明確に 構造的な問題でもあります・・・
 日本の農業の持つこうした構造的な問題は 一朝一夕には解決しません だけども 何か抜け道があるのではないか どうにかして 違う道があるのではないか と思います (特に有機農業は・・) ま 心が折れようがなんだろうが やっていくわけです・・・

 明日の朝は 今年一番の冷え込みだそうだ・・・・僕の家は寒い 研修時代を思い出す 冬は外よりも寒く 夏は外よりも暑い ねこ部屋と呼ばれた ぺらぺらのプレハブのほったて小屋で過ごした時代 ぼっとん便所に 簡易のシャワー 途中で灯油がなくなると冷たい水になり 裸で給油した時代 プロの農家になったけど 暮らしは全く変わらない そして それでいいのだ なんなら ハウスで寝てやる 昼間暖かいけどね どこかの猫も来るしね・・・・

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