田舎暮らし

破れた帽子 乾かない畑 単品出荷の闇

2月3破れた帽子
今日の写真 破れた帽子 たしか 2年前に買った帽子 結局2シーズンは持たない 僕は必ずはげ頭にバンダナを巻いてその上から帽子を被るスタイル バンダナはいざというときに何かと役に立つ 突然の出血や うっそうとした雑木林の中に入るときにゲリラ風に顔全体に巻いたり 敵の斥候に出くわして拉致するときに目隠しに使ったり(あ畑にはいないか) 必須アイテムである でもって 帽子はもっと重要だ 帽子を被っている事は夏であれ冬であれなくてはならない 言うまでもない しかして 当然毎日洗濯するとこうなってしまう・・・成田の街中に一軒だけある 某ユニクロにまた同じ帽子を買いに行くと なんと 閉店・・・建物ごと壊していた うーむ・・・時は移り変わりますな いろんなものが新しく生まれてそして 消えていく 僕はずっと 同じ畑で 毎年 同じように野菜を作り続ける日々 そう 僕だけが ガリレオの時代に生きている 僕が太陽がごとく中心にあって その周囲をこうして世の中が回っていく・・・と いえば そんなもんじゃないんだ真実は・・・そう たぶん 僕だけが取り残されていくのさ・・・

 畑が乾かない じゃがいもが作付けできない こんなに湿っている2月はない どんどん遅れていく すでに焦り気味だ 来週にはじゃがいもにかからないとまずい この分だと3月に大幅にずれ込む 3月は前半で里芋が待っている じゃがいも→里芋 そして その合間にヤーコン と このイモ類の大物をいかに 早く決めてしまうかが 4月以降の本格的な作付けに直接響く 今年は 里芋は昨年の2倍近い作付けを予定している じゃがいもと里芋で何反になるのだろうか・・・1ヘクタール行ったら 死ぬかもしれない ほんといい加減にしておかないと体がもたない どうどう・・・

 単品出荷を始めて1ヶ月が経った 週に2回宅配同様に出荷している やはり 気持ちがどんどん変化していく既存の農家はこうして出荷しているんだな と20年にしてようやくその事実を知る その過酷さ 殺伐さ 難しさ 宅配ももちろん大変な出荷作業だけども 単品とは全然違う 間違いなく 僕は単品出荷だけをしていたら 農家としてはやっていけなかっただろう 数字もやる気も何も 僕はプロになれなかっただろう どうして普通の農業はこんなにも大変なんだろうか? (理不尽) この言葉以外 思いつかない これは構造的な問題であって それぞれ個人の農家がどう という問題ではない この問題の闇の核のようなものを 見極めようとすればするほど 病んでいきそうになる だから 田舎の農家は なんというか どこかあきらめのような境地で淡々と日常をこなしていき 田舎の農家特有の独特のオーラを身につけるのだと思う そして もしかして 僕もそうなっているのかもしれない 知らず知らず・・・・帽子はいくら破れてもいいけど 心が破れてしまったらば修復はそう簡単にはいかない だよな・・・・

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