新規就農

ブロッコリーの花芽 都市のルールと田舎の因習 

11月11ブロッコリ花咲く
今日の写真 これは ブロッコリーの花が咲きかけているところです ブロッコリーとは花芽のこと つまり 花が咲くんですな そして 花が咲いたら商品価値はありません この状態の黄色くなる一歩手前ですが これ 収穫してお客様のところへお届けする一晩 お客様のところに届いた段階で かなり 黄色くなってしまうんですね こうした取り遅れのブロッコリーが かなり出来てしまいます もちろん 切ってすべて捨てます もったいない・・・と 思う方は多いと思いますが 個人宅配をやって10年以上 今現在の消費者の方を満足させるには 至難の業なんですな・・・なので もったいない とか言ってはおれない ということです・・・
 農業の6次産業化 が言われておりますが いくら 商品開発したところで 直接 消費者と相対したときに クレームに対する態度や話し方やメールの文面 など 農業者としてのスタンスを包み隠さず 消費者の方にわかりやすく話す技術がなければ 意味がありません そこを忌避して 結局は第三者の中間業者に丸投げしるようならば 最初から 農産物を作る事だけに専念すべきだと思います・・・・農業に関心のある消費者は少ない 24時間 いつもぴかぴかの有機野菜が届くと思っています 年を通じて 露地野菜で完全無農薬で野菜が食べられる ということは ひとつの奇跡なのだ ということが じぇんじぇん おわかりでらっしゃらないのですね~(ま 百姓の愚痴です・・・聞き流してくださいませ)

 この1週間・・・例の古民家移転問題にて なかなかの苦境を味わっている あまり眠れない日々が続く 新しい家が決まったのはいいのだけども さあ それですんなりいくとは 問屋がおろしません・・・今の時点では 一日経つごとに 状況が変わるような感じでして 僕もどうなるかはわかりません・・・僕の努力でどうなるものでもなく いろんな人が動いていて それにより 状況は変わっていきます・・・しかして 時間がありません すでに 11月半ば 12月末までには 今出荷している古民家をきれいにして 出て行かねばなりません そして 新たな場所で実際に お野菜をダンボールに詰めて出荷作業をせねばなりません・・・それは 簡単に一日でどうなるものではありません・・・一日経つごとに 真綿で首を絞められるように じわりじわりと 追い込まれていくのがわかります・・・(たぶん 月末の不渡りを出したら会社が倒産する というような経営者はこんな気分なのかなと思います・・)

 この件もあってか 最近は 都市への憧れが強いです 都市では 住む場所を 不動産屋が間に入って借りたとして きちんと家賃を支払い ゴミ出しのルールを守り 同居者とすれ違うときには多少の笑顔交じりで挨拶していれば 特に何か問題が起きるわけもないでしょう しかして 田舎は違います・・・最初にどこにご挨拶して話をするのか どんな順番で何から優先順位で話すのか などなど お金では解決しない問題がたくさんあって 結局 どうやったところで 問題に巻き込まれてしまうんですな・・・噂を立てられたらば 噂をする人が問題ではなくて 噂を立てられた人の問題になります(もちろん事実など一ミリもなくてもその真意を計る人などいません)
噂が事実として認定されてどんどん話が広がります おそらくは 普通の人ならば 誰にでも 貸しも借りも作らずに生きて生きたい と思うでしょうが それが可能なのは 都市の話・・・田舎では 常に 新規就農者は 借りばかり作る事になり 真面目であればあるほど その人自身を傷つけていきます・・・

 なので まあ 思うのは・・・・畑は素晴らしい 農業は素晴らしい 自然や生態系は すべてを与えてくれて完璧 だから その世界に帰依することは何らの迷いもない しかして その場である 日本の田舎 一人一人ではなくて 因習としてある その田舎のシステム というもの・・・僕は 15年以上 日本のいろんな田舎に実際住んで もう 自分の中に隠せない・・・ 激しく憎んでいるということを・・・それを認めたくないのだけども たぶん 僕はそれを 憎悪している ・・・それはたぶん 僕自身が 田舎の山奥の出身とということも関係しているのだと思う 今は それを認めた上で いつか そこから抜け出すことができる日を信じたいと思います・・・・心を込めて
合掌!

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