コラム・百姓から見た世のつれづれ

赤キャベツのデザイン 不倫の匂いはどこから来るの 夏の夜空

6月22赤キャベツ
今日の写真 今週出荷の赤キャベツ 世に多くのデザインなるものがあると思うが それすべて 自然界にあるものだと思う ゆえに 人間は生態系から逃れるわけもなく また そうする必要もない 美を美として享受すればいい・・・

 さて 今日も朝から雨・・・梅雨本番でしとしとと降る さつまいも後半戦 紅はるかを植えつける 僕はこの作業が嫌い 同じことを 同じように何度も続ける うーむ・・・手伝いに来てくれている人よりもどんどん作業が遅れる・・ずっと中腰で痛みが続く 雨と汗でTシャツがずぶ濡れ 途中で着替えながらの作業だ これが 梅雨なんですな・・・・今週末から じゃがいもを掘る だからね・・・なぜ この梅雨本番の時期に 関東ではじゃがいも掘らねばならんのよとこの20年思っている しかして 日本の消費者は 芋といえば じゃがいも・・・じゃがいもの入ってない 野菜セットは成立しない てことで 毎回その愚痴をぐっと飲み込みながら 芋を掘るのです・・・

 先日の我が百姓ずカフェ 1周年記念イベント(野菜試食会)の帰りの電車・・・・僕の目の前の座席には中年の男 たぶん 僕と同じ50代・・・どこかの駅でドアが開いて 30代前半の女性がその隣に座る どうやら待ち合わせていたようで 男の顔がほころぶ・・・話しぶり その距離感 表情 そして・・・二人から醸し出すその特有の匂い・・・昨今 流行の 不倫の匂い なのですな(と勝手に僕は思っただけだけども・・)
不倫 というのは ある特定の匂いがある そして その匂いの元はどこから発するのか・・・を その男の晴れやかな笑顔の下にあるものから推察するに・・・・現実逃避 自分の良心の呵責から来るものを なんとか 自分で正当化するその快楽に任せてしまうことで 自分を裏切るその気持ちよさ・・・人は罪深い生き物よのう だって 落ちていく自分を見て笑っているのは 実は 自分なのだということだ どこにも辿り着かないそのストーリーの果てに どうにも行き場を失って途方に暮れる自分を見たがっているのは なんと 自分自身だということ・・・・
 そこまでして 日頃の自分の日常が受け入れがたいとするならば すべて ご破算にすればいいのだと思うけど 根本的な解決の代償としての 不倫 なんでしょうか・・・人は悲しい生き物ですな

 あの日 すぐに帰るつもりで 車を車庫から出してアクセル踏み込んだ すぐに帰るつもりで家を出て もう5度目の夏の花火 二人 川のほとりを歩く 人波に押されて はぐれないように 強く指と指からませて 見上げれば涙で滲んだ夏の夜空に花火 夏の夜空に花火

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