コラム・百姓から見た世のつれづれ

雨の中大根の収穫 マージンコール 隆明氏の言葉

今日の写真 雨の中 大根を収穫する 昨日から雨が降り続く まるで 梅雨のような降り方だ ずっと 畑はぬかるんでいる じゃがいも当分できないだろう この時期は乾いていることが多いわけだけども 今年は雨が多い 風が強いのが2月の特徴だったけど 今年に限ってはそれはない 今年は雪もあったけど 雨が多かったということのようだ・・・里芋を先にやれってことですな

マージンコール という映画 日本の題名だとなんというのかわかりませんが リーマンショックを起した 外資系のファンドの会社の話 こうした欲の塊のような映画を取らせたら ハリウッドは最高ですな 出てくる役者がとにかく素晴らしい どこを切っても 金 金金 にまみれた人間しか出てこない とても 潔い・・・現代においては 利益 という金がすべての真理 なのだということがわかる いつからどこからこうなってしまったのだろうか 見ているとだんだんとこちらが麻痺していくのだけども でも 日本の社会も同じ縮図なのがわかる そして もしかして 日本の社会はもう 後戻りできない地点にまで進んでしまったように感じる 日々 畑で有機農業をというものに取り組んでいると ゼロから1を生み出しているにも関わらず 何か途方もない 現代アートのように どこからも誰からも評価を受けることなく ただただ ひたすらに 己の信ずる世界を構築するように邁進しているだけのように感じることがある 自分だけが 社会から切り離されて全く別の世界で離れて何かしら別のことをしているような感覚 もちろん アートというような次元の高い代物ではないのだろうけど 今の社会の中では どこにも 爪あとを残すことがないような虚しさ それに近い徒労感のようなものを感じることがある ま お客様から御代を頂戴しておいてそんな言い方はないのだけども そんな風に感じているのは 僕だけじゃない気がします(多くの一次産業に従事している人はそうではないのかな・・)

吉本隆明氏 と よしもとばなな女史の対談というものを始めて読む 親子対談ですなその中で隆明氏が もともとただだった 水を売り始めた ということと 忘年会や新年会などのプライベートな集まりの中で 仕事の話をする人が出てきたことと その会の中から自殺者が出たこと そうしたことをもって 日本という国がどうにも混乱してしまった という発言をされていました この発言をしたのは 今から何十年も前だったわけだけどももう あと戻りはきかないところにまで来ている ということかもしれません これを読んで僕はそう解釈しました AIは凄まじい進歩で自らを学び始めて 将棋でもなんでももう人間を凌駕しているわけだけども 人間は 2千年前のブッダやキリストが始めたことを どれだけ理解し 咀嚼できたというのだろうか 地べたから 見るにつけ 何かしら前に進んでいるようにはとても見えない こんなに 背骨に力の入っていない男たちがいたのは歴史上なかったのかもしれない 今の日本はそれほどだらしのない状態なのだと思う・・(もちろん僕も含めてよ) あ! 今年は新しい元号が生まれる年ですな そうですか 新しい時代が始まるのですか そうですか それはそれは・・・老いぼれは語るなかれですな はい 明日は晴れて野菜を収穫できればそれでいいのです・・・

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