新規就農

目標は 啖呵切れる農家

81b7daed.ここ成田近辺では もうさつまいもの収穫も終盤になってきた そろそろ霜が降りるのを見計らってのことだろう 堀り上げた畑はがらんとして なにやら寂しい これから厳しい寒さを受け止めるよう準備しているかのよう 夫婦二人きりで ばかでかい機械を駆使してがんがんさつまいもを掘っているのを見ていると まだまだここ千葉では農業が元気なのを感じる やはり専業農家が生き残ることが日本の農業を支える基本だ 以前の神奈川では もうそんな雰囲気はなかった 農業が隅に追いやられ畑や田んぼが 宅地に変っていく 地域の循環 地域で取れたものを食べるという基本が叫ばれる中 現実はいっこうにおかまいなく その逆をいっているかのようだ

この日記を書いているときに ちょうどNHKでアメリカの穀物の特集がやっている 例のバイオエタノールの高騰で 日本が安定的に買い付けできてきたとうもろこしや大豆が確保できない商社の様子が写っている 今まで契約していた日本向けの大豆農家が 訪れる日本の商社マンにこう言い放つアメリカの農家 『俺たちは利益を上げるためにやっているんだ 経済原理で儲かる方へ売る』(・・・)だじろぐ商社まん うーん 凄いね 日本の農家であれだけの啖呵を切れる農家はどれだけいるだろうか? 正直あれを見て うらやましいと思わない日本の農家は少ないと思う いろんな組織にピンはねされてそれでも 黙って売ってきた日本の農家 マーケットによる農産物の取引がすべて正しいと思わないし 利益のみで販売する姿勢にも 僕は完全に同意はしないけれども ここまで日本の農業がだめになり こけにされ続けた業界としてはあのアメリカの農家の姿勢は 心地よくすら感じる

 日本の百姓は 他の産業とも比較してあまりにも立場が弱い 生産という現場を握っているにも関わらず・・・ まずは当たり前のことをやっていくことが大事だと思う 自分で作ったものは 自分の責任で売り 利益を上げていくこと 誰に対しても 国や官僚 取引先 そして 消費者 同じ土俵で対等な立場にまずは上がること 本当の意味での 百姓一揆はまだまだこれからだろう

今日の写真 今日もやったことはこれだけ 玉ねぎです

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA