自然や生態系

最強の虫やウイルスの話

2f66e328.さて 今日の写真 これは僕がこの地に農園を再開する道筋をつけてくれた いつもお世話になっている 高柳さんご夫婦 今後の土地などのことも含めお話する 有機農家20軒を束ねる会社の社長もおやりになっていて 本日の出荷量 大根500本 人参400袋 イモ類は・・・と想像を絶する量だ 都内の某有名自然食品店のほとんどに出荷している こうして その出荷台帳を睨みながら てきぱきと指示を出していく 僕の農園の現状を聞かれて (正直大変厳しいです・・・)と答えると 苦笑いしながら言葉の端々に温かい激励を交えていただく 

そして その高柳さんが言うには 昨年の7・8・9月の畑での虫の繁殖力は40年農業をやってきた中でも最強だったらしい 僕も白菜が跡形もなくなくなったとお伝えすると 近隣の無農薬で野菜を作っている それぞれのグループのみなさんも いろんなものが全滅したということだ こういう状況になってくると 栽培技術の問題や 土の問題といった個々の状況を現実ははるかに越えていて もう 全国的な問題ではないか というのが 高柳さんの見解だった 温暖化による 気象の変化で野菜作りというものが 無農薬では困難な状況になっているのかもしれない

そして もうひとつ アブラムシの話もされていた 通常アブラムシは約1週間で生まれてから成虫になるまでかかる 慣行農家(農薬を使う農家さん)では 野菜に農薬をかけるときに ある農薬をかけたら次は違う農薬をかけるという具合に 多種類の農薬をかけて いろんな虫たちに対処していくらしい そして そうしたいろんな農薬を浴びながら その中で わずか 0・0001パーセントの一匹が生き残ったとする つまり 多種類の農薬に対する 『耐性』をもった最強アブラムシの誕生である それが どんどん繁殖して1週間で成虫になり 爆発的に数を増やしていく 高柳さんは 今の虫たちはそんな耐性をすでに持っているのではないか? という危惧を抱いていた ふーーむ さもありなん どうやら 昔の虫と今の虫は違うのかもしれない 

 そして 以前高柳さんが とある大学教授との話し合いの中で 人類は今後何で絶滅すると思いますか?との問いに (ウイルス細菌でしょう)との答えだった 細菌はいわば 地球の掃除屋さん これだけ増えすぎた 人間が 繁栄を謳歌した恐竜よりももっと短い期間で全滅する可能性は大いにあるのかもしれない HIV 鳥インフルエンザ など どんどん最強ウイルスが出てくれば もう人間には抗体を作りあげている時間はないのかもしれない なんせ 人間はアブラムシと違って 成人になるまで何十年とかかるからね その意味でも人間は効率悪いよな(頭おかしいやつも最近多いみたいだしね) 

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