有機農業

『個人有機農家からの提言その①』

8d058c05.今日の写真 ようやくできてきた長なす まだ数本ぐらいしかないので 連続出荷は無理だけど 出来たものから順次お野菜セットには入れていきます お客様どうぞよろしくです!

さて 今日のテーマ 『有機農家からの提言その①』(おーなんか頭よさげに見えるぜ)
農地法の部分改正(?)により 株式会社が農地を買ったり借りたりできるようになった そこで 今までは地方の建設関係の会社とかが 公共事業の縮小に伴い 続々と農業に参入し始めた もちろんいいことだし がんがんやってがんがん農産物作って 儲けて欲しい ただ この流れとは別に 田舎の文化や伝統的な農家の暮らしといった土着的なものは おそらく 個人の農家が後を繋いでいくほうがいいと思う 田舎が農産物の生産場所として 活気を取り戻すということは まずもって重要だけど それと同じくらい 日本の農家というものが 培ってきた田舎暮らしの知恵 といったものは後世に残すべきものである 

 企業には収益というものがあり 農業というもので 崩壊しつつある一次産業を復活させる役割を是非担っていただきたい そして個人の農家もその企業農業に負けない独自のやり方や農産物を作って 消費者に訴えて 生き残りを図る この田舎で多様な農を取り巻く環境が生まれることがとても大事だと思う そこで・・・ 僕のような個人の有機農家が何を消費者の方に求めるのか 1つには 生産者として買い支えていただきたい ということ これがまず一点 個人で農家をやっていくこと それは企業農家と比べ 負担は大きい 効率化を計るのも限界があるし そこで大手と同じ利益構造を求めるのは 多少なりとも無理がある マーケットの需要と供給という関係だけで価格が決められる関係に 個人の農家が投げ込まれたら 太刀打ちできない場面は多々ある そこで 消費者の方には 買い支えるという意識があれば 僕らは生き残りを図れる もちろん くさったキャベツを買えということではない そして農家がベンツに乗りたいということでもない 適切な関係を消費者と生産者との間で 歩み寄る形を作る それが 消費者の側から見たら 買い支える という言葉になる 

 そして この消費者ー生産者 という関係の 間にたつ人なり 組織がこれからの時代には必要になるだろう 生産者は消費者の安全や信頼にこたえるべく 真摯に生産に取り組めば取り組むほど 忙しくなり 現場(畑や田んぼ)に執着せざるをえない 農産物を作って 販売する ということで 実際には一日のほとんどを奪われていく そこから農家自身の持つ価値や 文化といったものを 客観的に提示したり うまくプレゼンしたりはなかなかできない 僕のように毎日日記を書くだけで 精一杯なのが現状だ なので 農家をなんらかの形で サポートする 消費者との間を繋ぎ 紹介したり 農家自身も消費者の間にすんない入っていけるしくみ作り というものがあれば よりうまくいく この間をとりもつものを作ってもらいたい これが第2点 このふたつめは 農業をやりたいけど たぶん無理だろう 研修したけど途中で挫折した とかいう 方々に是非やってもらいたい 農業にある程度精通していて でも 農業以外で生きていかざるをえない道を選んだ方 その方たちにもう一度 農業に関わる領域を生み出して欲しい すべての人が生産農家になる必要はない その生産農家が生きていける形を作ること それにはやる必要のあることは たくさんあると思う 都会と田舎の交流のイベントや 講演会の企画 そういったことは 農家自身には無理があるし 消費者は農から遠すぎて接し方がわからないだろう 是非 間に立てる資格のある人 お願い申し上げます 以上 貧乏個人農家からの世迷い提言でした 的外れとお思いの方には その通り! 

2 thoughts on “『個人有機農家からの提言その①』

  1. こんにちは 今回の記事には、ビビッと感じるものがありました。私たちの「農の周縁」的市民活動に、限界を感じているせいかもしれません。
    生産農家の道は非常に険しいと思いますが、消費者とのよい繋がりで支えられていく、というやり甲斐を味わえるのでしょうね。応援しています!

  2. 応援ありがとうございます そうですね もちろん一般の方が趣味的に農を楽しむのはもちろんいいことだと思いますが その中から 農をサポートするということを 仕事やビジネスとして捉える動きというのが これからとても大事だと思います 生産農家自身も 消費者とのつながりの中で 大きく意識を変えていく必要があると思います 

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