コラム・百姓から見た世のつれづれ

朝日 大師 60 70 80 90 2000

57ea043c.今日の写真 朝日 陽が昇るのが遅くなった そしてそれは 夜が長いということを意味する 今は電気があるので 夕方5時でも 暗さは感じないけど 昔の時代は この冬の夜の長いときに 何をしたんだろうか 縄を編んだり 冬にする仕事をしながら どんなことを考えたんだろうか 一度 タイムマシンに乗って 昔の百姓に会って聞いてみたい

 今日は根菜の日 12月に入っての根菜の日ともなれば 何をするのかは 一目瞭然 大根の種まきである この春先の収穫を目指す野菜は とにかくとう立ち 花が咲くことが恐ろしい もちろん彼らは植物なので 春に花が咲き 実を付けるのは当然の摂理なのだが 僕ら百姓は その途中の段階のものをいただくわけで・・・ 品種の選定が大事になる
 トンネル密植栽培に適した 大師 ベッドの中央にまで穴を空けて たくさんの収穫を目指す もちろん トンネルは2重に張り 午前中一杯かかっての作業となる

『1960年 70年 80年 90年 2000年』・・・・1960年代 日本は高度成長期に入り 焼け跡の灰の中からこの国は蘇った それは 70年 そして80年代後半に巻き起こる バブルの時代にまで一直線にひた走った 学生運動などの目覚めは 結局のところ 物質の豊かさに掻き消えてしまった 80年後半から90年初めに起きた バブルの狂乱と崩壊は この国の大きな流れを変えた それは 経済のみならず その影響はあらゆる面に及び まっただ中にいた 僕らの世代には それは 表面的な目に見える影響よりも むしろ 心理的な影響の方が大きかったように思う 

 社会のしくみ 企業というものの持つ本質 そうしたものの本質に初めて疑問をもった世代かもしれない そして フリーターが生まれ いろんな枠から外れて生きる人が出てきた 別のやり方が もっと人間としてふさわしいやり方があるのではないのか? そんな模索がいろんなところに見受けられるようになった それを最も敏感に受け取るのは 女性と若者である 既得権益者は バブル崩壊以後 この国がもう終わりに近づいているのではないか? という恐れが膨らんでいるように思う 目に映るところにしか興味がなければ今の流れは掴めない そして 時は2000年・・・ はみ出した人たちの中から いくつかの希望の光がちらほらと見えてくるようになった もうすぐ 2010年 ようやくその新たな流れが形になり始めた 農業 というものもそのひとつだ 農 の持つ力が 時代と共に蘇りつつある その瞬間に立ち会えるというのは はっきりいって 最高だ 命をかけても惜しくないほどエキサイティングだぜ! カモンべいびー!!! 

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