さて　台風での被害は建物とか　ここ１０年で最強との触れ込みだったので　覚悟していたけど　それほどではなかったので　安心していて　昨日は出荷日　野菜をよくよく見ると　かなりのダメージ　野菜便りに書いてあった　春菊や　レッドマスタードは　かなりやられていて　出荷不可　葉物が足りないので　まだ小さかったけど　ちんげんさいを出荷する
　　
　東北のりんご農家さんとか　全部　風で落ちてしまったようで　そうしたニュースを　同じ百姓としては　のんびりとは見てられない　今年の借入金は大丈夫だろうか？　とか　胸がもやもやしてしまう　そんな中　大手スーパーが　半値で落ちたりんごを販売とあった　もちろん　このニュースを聞いて　一般の方は　ほっと胸をなでおろして　（ああ　よかったわね）　と思うかもしれないけど　僕は複雑だ　既存の流通の世界であれば　それでも　画期的かもしれないけど　天災での被害　同じ手間をかけた商品が　半値・・・本当の意味でチャレンジするとすれば　（お客様へ・・・　通常ならば半値以下の価値しかない商品である　落ちてしまったりんごですが　生産者である農家さんにとっては　これまでの過程で大変な手間をかけた大事な商品です　もし　よろしければ　通常値段でお買い求めいただき　その半値分をさらに直接　農家さんへお届けする次第ですので　ご協力いただければ幸いです）

　と　大手スーパーが張り紙を出し　その選択を直接消費者に訴える　とするならば　価値はあると思う　あとは　消費者の判断である　農家を生かすも殺すも　消費者次第　消費者に媚びることなく　生産の対価を求める　という関係性が成り立たないとすれば　少なくとも　僕自身にとっては　やっていることの意味があるとは思えない

今日の写真　台風で被膜資材が吹き飛ばされて　葉先がかなりやられていたのは　仕方ないとして　台風が過ぎ去って　わんさか虫が出てきた　それこそ　怒涛の勢いとはこのこと　ニンジンの葉っぱがなくなり　玉ねぎの直播きも　ねきりにやられまくりで　今日手伝いに来てくれたＫ君もびっくり　（玉ねぎなくなってますね！）　葉物も雑草も関係なく　葉脈を残して　すべて食われている　うーむ　で　どうする？　どうもしない　やられたものはやられたもの　手でとりきれるものでもない　虫たちに祈りを捧げてもたぶん効果はない　すべてを受け入れていくのみ　生活のすべてを　畑に投げ出しているわけで　あとは　好きにして　うふ（ひくな）