コラム・百姓から見た世のつれづれ

寒い春 世代の違いによる尊敬度

83565e4d.JPG4月に入ったわりには 寒い日が続く 吹く風はまだ冬の風で暖かみがない 育苗ハウスの中のトンネルは開けるけど 裾をどれぐらい開けるのか 迷うところ 今日はきのこ堆肥を取りに 千葉のはじっこまで行く 土曜日に海沿いの国道を走るのだけど 海水浴シーズンになると あげあげ状態の若者たちや 家族ずれが 大挙して海を目指していたりする中 きのこ堆肥を満載で走っているので その違和感が凄いのですね(思わずきのこを窓から車内に投げてあげましょうかね?)

 今日のねた プライベートなことですが 20代の人と暮らしているので やはり世代間ギャップというのは多々あり 音楽や昔見たテレビアニメなどはほとんど接点がない(僕の敬愛するロックミュージシャンと北島三郎の区別がないらしい)

そんな中 やはり 感じるのは (どんなものに一番価値観を感じているのか?あるいは 何を欲しているのか?) といったものは その人の個性もあるだろうけど その世代特有のものがある 僕の世代は まさに バブル世代 多感な10代を じゃぱんあずなんばーわん という日本が一番勢いの良かった時代に過ごしていたわけで これからもっともっと良くなる という空気が 世の中にも 僕らの心の中にも満ち溢れていたように思う そして その世代間の中で (どんな人を あるいは職業を尊敬できるのか?) と 聞いたとすれば 世代間の中で かなり大きく開きがあるように思う

 僕が今の 20代の人と接していて感じるのは 彼・彼女世代の多くは かつて権威があった人や職業などには あまり尊敬度が高くない (政治家・警察官・役人・医者・弁護士)などなど そして 同じく 宗教関係 お坊さん 神父さん など・・・それよりも スポーツ選手や お笑いタレント 世界とのつながりを感じられる人や なんと きゃば嬢 といった水商売も意外と受けがいいようだ そして おそらくは 今一番 尊敬度があるのは 起業してビジネス社会で成功した人物が たぶん最も尊敬度があるように思う(一部上場企業の社長よりも若くて起業したベンチャー系社長のほうが上) 

 そして ここ30年ほどで 最も尊敬度を失ったのが 政治家と学校の先生だろう 地に堕ちた とまでは言わないけど相当なものだと思う そんな中 農業者 というのが不思議なもので 若い人ほど 意外と受けがいい そして 50代・60代の世代には 当然 受けが悪く たまに虫けらのごとく扱いを受けることもままある なので 当然 期待するのは若い世代になるし これからは 20代・30代にまかせたほうが 農業政策などは合理的にうまくいく仕組みを作るように思うわけだけど 農業の集まりといえば それはそれは もう・・・ 50代が若手 60代はまだまだ 70代が中心といった農業の世界(てかあの世のほうが近いというのはすでに皮肉か) 次の時代を作れない高齢者が 農業政策を作ろうとしているんだから それはうまくはいかんだろうな と まったく どこからも相手にされていない 貧乏有機農家の僕は思うのですね・・・(魂売っても野菜売れ あ 逆か?)今日の写真 春人参 ちょっとまだ小さい

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