自然や生態系

台風 里芋無残 正しさ

11735fbe.jpgさて 台風が過ぎ去ったわけだけど それほどの被害はなかった 僕にとっては 雨よりも風のほうが怖いわけだけど 風速30メートル ってのが まともに来たら どうなるのか
・・・それはそれは恐ろしい 畑に作付けている野菜関連は まあ 野菜だから 来年また作ればいい だけど ハウスやら作業小屋が飛んだら これは大変 神奈川時代には 畑の脇に作った じゃがいも保管小屋が飛んで 半年分のじゃがいもがだめになった あんな目には二度と会いたくない でも 最近 台風が明らかに減ってきている そのうち ハリケーンみたいなのが どかんとやってくるんではないのか と思う あな恐ろし・・・

 今日の写真 里芋を掘り上げました 一言でいえば 悲惨・・・農業始めて 里芋がこんな状況になったのは 初めて・・・原因は よとう虫 僕の畑だけじゃなく 広大にやっている慣行農家さんも 軒並み葉っぱが食われて 見た目何も作付けていない畑を 何枚も見た 農薬使っても防げないのに 最初から何も使わずに 防ぐのは無理です てことで 今年は残念ながら 里芋はほとんどありません おそらく 今週 来週で終わりです 昨年は 翌年4月まで がっちり出荷できたのに・・・お客様には 大変 申し訳ありません 
来年は・・・来年こそは・・・毎年そう誓うのですね

 週刊文春のコラム 中村うさぎ女史のコメント (正しさは周囲を幸せにしない)
この世に 正しい と思うものはたくさんあって それを幾多のいばらがあろうとも 貫いていくことは 一見素晴らしいことではあるけど その人自身と その周囲を幸せにはしない という この主張 たぶん 思い当たる人は多いかもしれない 
 有機農業といえば 環境問題が叫ばれる中 正しさ というものをたくさん含むものかもしれない 10年有機農業というものをやってきて つくづく思うことは (ああ それじゃ続かないな) ということだ 慣行農法(農薬を使うやり方)を その正しさの点から 改善やら 責めるやり方は たぶんうまくいかない ましてや 農業の現実を何も知らない 消費者が 農薬を使うことは 悪だ と言える資格のある人がいるとは思えない 

 そのラインの行きつく先は 最終的に爆弾を作るところにたどり着く その正しさから解放された上で なおかつ 義務を果たす というところに着地するには どんな方法があるだろう? 僕自身 正しさから 自分を解放しているとは思えない だからこそ しんどい時もあるし 自分のやっていることを ちゃんと客観的に把握できていると思ったことは 一度もない ま うまく自分と付き合っていくしかないんでしょう 付き詰めすぎれば 正しさ の罠にからめとられて わが身と周囲を滅ぼす いつの日かやってくる最後には答えが待っているんだろうか

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