コラム・百姓から見た世のつれづれ

ボーナスって何?(毎年恒例) 男の行く先

f5ad2ffe.jpg出荷作業中のラジオ この時期恒例のニュースでもって 毎年こう突っ込むわけだ・・・
(ボーナスって何?) 自分には永遠に手にすることのないものだけど たくさん人からもらえるよりも 自分で苦労して手に入れたもののほうが 僕には価値があるんだ・・・という慰め

 今朝は寒かった まだ暗がりに家を出て出荷が終わって ちょっと畑をやったらまた暗がりになり 家に帰る 今の時期が一番日が短い 4時回って 4時30分でもう終わり うーむ この時期は労働時間が短くて困る やることいっぱいあるのだけどね・・・

12月という年が終わる時期には 意外とお客様が動く 新たにお試しをネットから注文する方そこそこいることもあれば 何年もお付き合いしていただいたお客様も事情があって 離れていくこともある そうして 出会いがあってまたいつか離れていく それがお野菜セットという商売だ 何年という長いおつきあいともなれば たぶん お客様は 僕のことを 僕以上にご存知だと思う お届けする野菜から そして野菜便りとしてこの日記から いろんなことを ご理解していただいているのを日頃から感じています 至らない点が多々あるのは自明のこと それを呑み込んでいただいているのは 一歩でも前に進むことで 恩返しするしかないと思って畑をやるしかありません 

 週刊文春の阿川佐和子女史の対談で 作家石田依良氏が出ていた とてもおもしろいのだけど 今後何を書いていくのか と問われて彼は (日本の青春が終わったということ)と答えている うーむ・・・これは 女性ではなくて 今の日本の男性にこそ必要な認識だと思う 女性はこれから なんでもできる 家やしきたりや男性社会やらあらゆる抑圧から 自分を解放するべく 日夜がんばって生きているのは女性たちだ すでに消費から見えるように 社会の実権を握りつつある そして すでに幕が下りて第2ステージが始まっているというに 古い台詞を何度も繰り返している愚かな男たち
 
 男は若い時に 青春の勢いでたくさんの夢と理想を掲げるわけだけど 社会にこてんぱんにのされて やがて ひとつひとつと何かを手渡して 結婚 そして 家のローンを組んで
自分が 年老いて気がつくと 青春が終わっていたという事態になったときに その次の手が打てない 多くの日本の男性諸氏 僕と同じ40代 50代 そして60代 出世やお金といった 狭い世界で欲求を解放する手段しかなかったのが今までだ 
 どういう大人になったらいいのか ただなんとなく周囲に合わせて生きていき 何もかもわかったような顔をしているけど 実は何もわかっていない それが 今の日本の社会の中心にいる男たちの素顔だと思う 
 社会学者の宮台教授は 今後日本がいろんなものを手放していく過程で 最も大事なものは 絆だ と言っている そして 先の週刊文書で 作家石田氏は 自分の周囲にいる人を幸せにすることだ と言っている この二つは同じ意味だ てことで 男性諸氏よ 何をどこを目指す? まず頭を冷やして考えるには 海はどう? ってことで 今日の写真は海
 今年 たった一回だけ 千葉九十九里の海に言った時のもの

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