コラム・百姓から見た世のつれづれ

ちんげんさい フランスと祖国 尿管結石

10月7ちんげんさい

今日の写真 出荷の始まったちんげんさい なんせ 今は野菜の品目少ないので ちょっとボリュームのある野菜は助かる さて 大根 キャベツもそろそろ出せるか・・・うう 待ち遠しい・・

 気づけば10月が半ば どうしてこんなにも季節が過ぎ去るのが早いのだろう 僕のような 年中出荷をしている有機農家にとって 一年という単位や一日というものは 同じ長さではない 12月の一日と今である 10月とは雲泥の差 今はできるだけ時が過ぎ去るのを止めて 葉物を播きまくらねばならんだけど そこはそれ 他にやることがあるわけで そう思う通りにはいかない 常に 時との戦い 常に生態系との戦い もちろんあらがってもしょうがいないものと常に対峙しているわけで のんびり晴耕雨読 なんてイメージが頭にあれば 途端に足をすくわれるのが 農業 というものです

 とある特派員の新聞紙上のねた フランスに特派員として派遣される時に 現地のコーディネーターのような人から 最初に聞かれるのが (何を食べたい?)だそうだ ホテルのランクや 仕事上のことなどは後回しで 常に 食が一番に来る というのが フランスだそうだ それを 象徴的にあらわしているのが 国際会議などがあると 会議場のすぐ脇に 国際会議場よりも場合によっては広いぐらい 立食で食べられる たくさんのオードブルなどがぎっしりと並べられるそうな・・・そう まずは 人間食べる ということが基本 食べるということの喜びを基本とするというのが 政治の世界でも一本筋が通っているということらしい・・・素敵ですな
 フランスは先進国の中でも 唯一 出生率を挙げた国だ 事実上の同棲婚を 戸籍上の夫婦と同じ扱いにしたり
子供を産むことにかかる費用はすべてただ 挙句に 教育にかかる費用もほとんどかからないらしい・・・子育てに追われる 共稼ぎの日本の若夫婦が聞けば 暴れたくなくなるような内容だけど 何が 人間にとっての 基本なんか?が よくわかっているように 僕には思える
 僕らの国 日本は 経済のためには 命を犠牲にしてもいいと思っている 効率のためには 子供の将来を天秤に乗せてもいいと思っている 少なくとも この国の政策や市民の雰囲気はそう物語っているように思う
 僕の仕事は 野菜を作る という人間にとって 必要欠くべからざるものだけど ただの一度たりともそうした扱いを受けた覚えはない 何らかの公的な補助もなく 全くの知らない土地で 野菜を作り始めて販売するその中で お客様や 先輩農家さん 地主さんなど地元の方の人の優しさ以外に システムとしての暖かみは ただの一度も感じたことはない 常に 冷たさを感じて むしろ 社会の中心から 除外されている と感じることのほうが多い(それは僕自身の徳の低さから来るものだけではないと思う) あ 江戸時代には 士農工商 という2番ランカ―だったけど 平成の今はもちろん 農 は最低ランカーなので いたしかたないですな(平成の新たな身分制度はすでに確立したようでここで文句を言っても始まらない)

 民主党の 小沢氏が 病院に運ばれたとあった 病名は(尿管結石) そう 僕も2年前にやって 救急車で生まれて初めて運ばれた 痛いなんてもんじゃない 気を失うか と思える程の傷み そして この病気の何がって 原因がわからない というのが一番のポイント 医者曰く (ストレスが一番考えられるんですけどねえ?)とのたまう
 ストレスがこの俺にあるのか? とまさか 聞いてくれるわけ? おいおい 日本の有機農家でストレスがない人に是非会ってみたいよね 少なくとも この俺は ストレスの王者で もし ストレスオリンピックなるものが あれば 間違いなくメダル候補だ そして 今の小沢氏も半端ないストレスを抱えているのは間違いないだろうし 震災以降 減り続ける顧客を茫然と見送っている 今の自分もまた 同様のストレスがあるだろうから あの傷みがまた 襲ってきたら どうしよう? とちょっと 最近不安です・・・・うう もうあれだけは勘弁

 

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