今日の写真　５月第１週のお野菜セットです　春大根に春白菜　そして　春人参と揃ってきました　端境期を脱しつつあります　適期が短いのも　春の野菜の特徴ですが　それこそ　旬　ということで　春の味わいを堪能していただければと思います

　今日は雨がちな天気で　夕方にかけてしとしとと降り続く　そんな中　ひたすら秋・冬で使った畑のかたづけに追われる　雨に打たれながら　地面を這いつくばって　作業をしていると　よく自分が見える　自分の足元だけしか見えない視野の中で　考えるのは　世界のことや社会のことではない　自分自身の器の小ささや　器量の狭さや　不平・不満　そして　欲望　など　ネガティブな感情と　ハードな作業がないまぜになって自分の深いところに　埋没していく・・・　雨の畑でしかも　ゴールデンウイーク　畑に出ている人はおろか　動く人すら半径数キロの視界の中には何もない　世界が今　終わろうとしているようです　と言われても　あそう・・・という感じがするほど　孤独さを増していきます

　そして　へとへとになって帰ってくると　また今日も　お野菜のキャンセルが・・・・５月に入って　また最低売り上げを更新　顧客は減り続けていて　歯止めはかからない　なすすべもなく　ただそれを眺めている状況だ
　最近　友人のとある有機農家が　僕と同じ　お野菜セットでもう何年もやっていたのだけども　方針転換　大きなハイエースを購入して　自分で　内装をキッチンカーに作りなおした　そして　レストラン営業ができる許可を取り　このゴールデンウイークにいろんなところに出かけて行って　いろんなものを　その場で作ったり　場合によっては　ビールを売ったりして　てきやさん商売にチャレンジしはじめた　もちろん　なかなか難しいわけで　そう簡単にはいかないのは承知だけども　このまま　野菜セットでは先がない　との判断は正しいかもしれない・・
　ま　おそらく　このままいけば　この冬には　僕もなんらかの決断をせねばいけないだろう　畑をやめるという選択はもちろんないけども　今までのように　本格的な野菜専業農家で手を広げるという路線は　無理かもしれない　細々と畑をやりながら　他に生計を建てる算段を考えねばならないかも　と思う・・・
　市場が　（関東の有機野菜はもう需要がありません）　という判断をくだしているのならば　それも仕方ないのだろう　だとしたら　有機農業を趣味の領域として畑をやり　生計を他で立てるしかない　生き残れるのはわずかの農家だけかもしれないな　と思う・・・・・

　なんてことを考えていると　卵を包装する新聞のチラシに　求人募集広告が載っていて　目を皿のようにして　見てみるけども　興味惹かれる仕事は全くない　今までの人生経験で　ああこれはだいたいこんな仕事だな　とか　すぐわかる分　たとえ　外のしゃばの世界に出たところで　そんな美味しい仕事なんてありはしまい　今は農繁期で　そんな余計なことを考えている時間がないのが　かえって幸いだ　今の僕には　原発うんぬんとか東電とかを　責めたりする余裕はありません　ただただ　自分がどうやって生き残れるだろうか？だけの　しがない貧乏百姓に過ぎないのですね・・・・最近は　ちょっと　自分が滑稽に見えて来た　１０年やってこのレベルかと・・・
笑わば笑え・・・・