有機農業

ミニ白菜の行方 消費者ニーズ

7月6ミニ白菜

さて 昨日は都内 今日は朝から畑 都内には土がない アスファルトを歩いていると足裏が痛くなる 今日は畑で土まみれになって汗まみれになって一人働く 僕は もともと個人のスポーツをやっていたアスリートで いっぴき狼 農業をやっていても どこの組織にも属していない 自分から動かなければ 人に会うことは基本的にはない
 そして こよなく 孤独を愛している(田村正和か) 昨日は 野菜を見に来てくれたりしたお客さん 何十人か知らないけども たくさん話した そして 当然 いろんな勉強になります・・・・消費者ニーズ(ってやつ?) 痛いほど感じます

 そこで 今日の写真 昨日このミニ白菜 6個持って行きました わかる人にはわかると思いますが 関東でこの7月に白菜がある というのはなかなかなもの なので 持って行ったら これ売れるだろうな・・と 思ったわけですが 実は 一個も売れませんでした・・・(泣く) うーむ・・・場所柄 変わった野菜が売れるようです 赤コールラビやら 花ズッキーニなど・・・そして ほとんどの人が値段を見てません お金持なのですね・・・・かなり 強気な値段設定だったのですけども ほとんど 値段で決めているようではなかったようです
 そして 何がって 今回僕は初めて 有機栽培 あるいは 無農薬という言葉を使いませんでした お野菜にも何も表示していません それは 今の消費者がそうしたものを もう 求めていないから ですね
今回も 一人しか そうした質問はありませんでした(その方は僕の人参を買っていかれました) そして 当然 昨年から続いている 放射能 こちらは ただの一度も聞かれることはありませんでした・・・もう 都内では終わっているかのようです でも 今だ僕のような立場の有機農家は 見えざる 風評被害と戦っています・・・

 消費者は今 何を求めているのでしょうか? 今回 一緒に出店した仲間の農家さん その 店頭での見せ方が凄い ワインのきばこに 麻袋をかけてその上に野菜を乗せる そして 野菜を包装する袋を 黒いテープで播いている これだけで 50円は高く売れるそうです・・・その農家さん曰く こだわっている人はもっとこだわっていて 下に敷いて使う 新聞紙なども わざわざフランスの新聞を取りよせて使うそうです ふーむ たしかにそれはおしゃれですな・・・と まあ このように 売れるための演出をしないと 売れません・・・正直 数年前の僕ならば そんなことは 一笑に付していたでしょう でも 今の僕は 実際に野菜が売れていないんですから 偉そうなことは言えません チャレンジャーとして 今までやってきたことを かなぐり捨てても 売らねばなりません プロの世界は結果がすべて 僕なりの 今までのこだわりやら 思いとかは この際 一旦脇に置かねばなりません・・・・
 
 昔読んだ雑誌 孤高のストリート詩人 佐野元春 が (もう サムデイ を歌いたくない 飽きてしまったんだ)
と心情を吐露した時に 今や音楽界の巨人 渋谷陽一が怒って (だめだよ歌わなきゃ サムデイはもう客のものなんだよ 俺は客席から サムディと大声でリクエストするよ!)と たしなめて 結果 歌うことになった 僕は野菜を作っている 毎日 毎日 来る日も来る日も 畑に行き 野菜を作ります そこには いろんなものがあります 飽きることもあれば つらいことも もちろん喜びも・・・その中で お客様が何を求めているのか・・ 10年以上やってきて 今 その原点に立ちかえろうとしています・・・・しばらくは 暗中模索が続きます・・・

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