新規就農

さつまいも植え付けとじゃが終わる 新規就農3人の男のドラマ~

6月30さつまいも植え付け
さて今日の写真 6月の最後の最後になって ようやく さつまいもの苗さしが終わる 午後からさつまいもの苗切って すぐに 畑にしゃがみこんでがんがん差していく もちろん 単純な作業だけども 午前中に 最後のじゃがいもを掘って 収穫コンテナに集めて 古民家に大広間に広げて 扇風機で乾かす これにて なんとか今年のジャガイモ収穫が終了 後半持ち直して ノルマの100コンテナ(約2トン以上)は確保 ほっとする そのつかの間 なんとか 6月中には絶対終わらねばならない さつまいももこれにて 終了 終わった時には もうふらふら・・・腰が痛いという レベルを超えていて ぎっくり腰がいつ襲うかわからないような状態・・・太股の裏あたりが ぴりぴりしていたので もう必死がかかった状態でなんとか 終わり 今日はもう朝起きたら 腰痛くて動けず・・・ノルマ終了ということで ひたすら寝ました・・・・うう(今夜でようやく歩ける・・・)

 3人の新規就農男の物語・・・・・一人目 縁もゆかりもない土地に新規就農を目指してやってきた20代 まずは 土地を知るためと生活のために彼は 新聞配達を始めた そこで いろんな農家さんや情報を集めて とある農家へ弟子入り 必死に働き その中で 畑を借りる算段などをつけて独立・・・がむしゃらに働き 畑に関しても独自の考えを実践 自分で鶏を飼い 独自の堆肥を作る 野菜作りの腕前も上がり 大手法人の契約栽培も請け負うようになった その後 有機大手法人いくつかと提携 葉物に特化して大幅に作業を効率化させて 多い時には月に100万近くを売るようになった 研修先で出会った方と結婚して 夕方に葉物収穫 夜中まで夫婦で 葉物を束ねる・・・そして 昨年 念願の土地を購入 そこに家を建てた・・・35年ローン 払い終えるころには彼は 70歳だ・・・しかして 3人の子に恵まれた彼には 一片の後悔もない 3人のうち 誰かが父の切り開いた農地と仕事を受け継ぐことだろう・・・・

 二人目 新規就農を夢見て 出会った女性は 田舎の大きな慣行農家の娘さん 1日の売り上げが軽く10万近くのばりばりだ そこに婿として入る しかして 彼は薬を使わない有機農業を夢見る若者 自然と折り合いが悪くなり その後 離婚 子供は実家であるその農家さん側が引き取り 彼は別の地へ新規就農 ・・・ いろんな農法を試しながら 試行錯誤・・・しかして 売り上げは上がらない そして 国からの支援資金もすべて借りうけ バイトをしながら いろんなグループなりと付き合いながら 道を模索する 性格は真面目で誰よりも働くが どうにもうまくいかない 予定していた 売り上げがままならず 借金がかさむ 機械も揃えて 設備投資が終えた段階だけども 肝心の野菜が売れず 生活は破綻気味 昨年とうとう 週のうち 3日程度 バイトに専念することに・・・そして 数年後には 借りた資金の返済が始まる・・・・自分の子供と会うこともなく ひたすら 農業の道を模索する彼だが その先行きは今のところ暗い・・・・

 3人目 研修先を2年で終えて その後独立 ・・・研修先での体験で 有機農業にはこのままでは未来はない と予見して 有機農業をマニュアル化して教える制度を持った法人を設立 自ら代表取締役に就任 都内での大きな講演も実施した しかして その後 資金面を支えた投資者側と対立 彼は会社を追われた その後 自分一人でとにかく 実践しようと 新たな土地で新規就農 畑を借りて 出来た野菜をセットとして売り始めた 世は有機農業ブーム なんとか売り上げを伸ばしたが 4年後に借りていた畑のど真ん中を道路が走ることが判明 その意を伝えた地主からの電話一本ですべてを失った・・・・彼は一旦農園を締めて トラックドライバーとして就職  新規就農場所を再度探し求め 半年後に農園を移転・・・ちょうど1年後には野菜セットを再開・・・したものの 顧客は戻らず バイト生活に・・・しかして 彼は顧客にも恵まれ支えられて復活 ようやく 売り上げを伸ばしたころに 3・11・・・畑に放射能が降りそそぎ(量はたいしたことはなかったが) 風評被害にて相当数の顧客を失った・・・昨年の夏 このままだと離農が現実になるか・・・とあきらめかけたころに 奇跡的にも数字が下げ止まった そして もう一度気持ちを入れ直して 今後のことを考えて 来年秋に 直営のカフェオープンを決意・・・果たしてその賭けはどうなるのか?・・・・3人目とは 僕のことです・・・

 新規就農 というのは たくさんのドラマがあります そして そこには 成功 失敗が積み重なって その人の人生を物語ります もっとうまくいくやり方なり 成功する要素はたくさんあったでしょう 誰もが・・・ そして 同じように 紙一重で 失敗する可能性はもっと 山ほどあったでしょう 何が良くて 何が悪いのか そこには 簡単に答えが出せるものはありません 長い年月を賭けて 実践していくもの・・・それが 農業というものです 
 これから農業をやろうとしている人 また もうやっている人 または これから止めようとしている人 すべての人に幸あれ! 合掌  

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