コラム・百姓から見た世のつれづれ

雨と野菜講義 間違いだらけの家庭菜園・・・サッカーに見るその体制

5月15家庭菜園
さて 今日は寒い 朝はなんとか雨がもったものの その後どかどか雨が降ってくる 午前中は少しだけ仕事をして 研修生Aさんに 野菜作りの講義をする 畑仕事というのは まずもって身体で覚えるしかない そして たまに 作付けの計画やらを 自分で考えてみて 何もわかってない ということを確認していく 年間60品目の すべての作付け計画を 種を播く時期 定植する時期 そして 収穫時期 そこに 品種の選定と使う資材など すべてを暗記で書き込めるようになるまで 何年とかかります これができてようやく一人前なのですけども まあ そう簡単にはいかないのですね・・・

 でもって 今日の写真 これは 僕が住んでいるぼろアパートのすぐ近くの空き地で今年の春からやっている 家庭菜園の様子です 車でここを通るたびに なんだか笑ってしまいまして・・・(いやこれだと台風来るまでもなく飛ばされちゃうんだけどね・・はは) さて 直営カフェを 街中でオープンさせた暁には いろんな教室を開こうと思っているわけだけど その一番手が この家庭菜園教室だ どっか空いた空地などを利用して生徒を募集して年間通じて 実際の有機農業の技術を教えればな と思っています・・・・
 よく NHKの家庭菜園教室のテレビでやっているのを ゆーちゅーぶで見ますが あれ 実際やってみてどう思いますかね?という感じです まあ 間違っているとまでは言いませんが わずか数メートルの猫の額の畑でもって 化成肥料や農薬使ってやる意味はどこにあるんでしょうか? そして 草一本生えていないその畑にちゃちな耕運機を使う意味も・・・(僕の研修先の知り合いに 2反をくわ1本でやっているおばちゃんいますよ)
家庭菜園をやるにあたり 一番先に考えねばならないのは 時間 です 毎日その畑に行ける人と 週末しかいけない人と やり方が違うのは当たり前です 家庭菜園では一番楽しいのは いかに手を抜いて 収穫を楽しむかでしょう そして そうしたやり方を教えていければな と思います・・・・僕だって たまに思うわけですよ・・・(さあ みなさん 先日播いた種はどうなりましたかね?あ 発芽してないですねー ちょっとふくどが厚かったかなあ・・)なんてなことで 笑いたいですなあ こちとら 発芽しないなんてことがあろうものならば 自分自身を呪うわけですよ!
(誰がやった?あ!)

 さて ワールドカップです 始まります・・・僕が思うに 4年ごとにこうしてやってくるけども 何がって サッカーというスポーツの発展ですな 僕が中学・高校のころは プロスポーツといえば 野球しかありませんでした そして 今は サッカーがしのぐ勢いです 野球と違って ワールドワイド そして Jリーグの地域密着型の経営など 今後の市民生活に根ざした要素は素晴らしいものがあると思います プロという頂点があり ユースがあり そこにジュニア時代からのものがありと しっかりとしたピラミッドが存在するこの体制が整うのに約20年 今 日本のサッカーは花開いたものとなったのは 今回 発表された選手のほぼ半分以上がそうした 育成プログラムの出身者で占められていることからもわかります 翻って 農業です 先の家庭菜園をやる人が多くなるのはいいことですが プロとしての 農業者はいなくなり そして 僕らのようなプロとしての農業者が 実際に家庭菜園をやっている人に教える機会もない(一度も自分で作物を作って販売したことのない素人が教えている時点でね・・)
まったくもって この農業の世界は目の付け所が 間違っているわけですなあ・・・・・ 

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