野菜あれこれ

足がつるんですけど・・・春目指すキャベツ 顧客減少 芥川賞

8月26足がつる
今日の写真 どうにもこの農繁期で疲れが取れないわけで 何がって 夜中に足がつるのが怖い というか 激痛に襲われると経験した人ならばわかると思うけども ふくらはぎのこむらがえりなど 優しいマッサージぐらいにしか思えないほど 太ももの内側の痙攣は痛い そうなったらば そのまま服を着たまま 足をひきずってシャワーを直接太ももにかけて暖めるしかないのですな その間 約2~3分は地獄をのたうち回るわけで 疲れが溜まってくると どうにもこれが怖いわけです てことで ドラッグストアで 足がつらない とあったので 思わず衝動買いしてしまった 果たして 効果はあるのか・・・

 苗作りも気づけばすでに終盤 今日播いた キャベツの種はすでに 来春を狙ってのものだ 晩生の品種 すでに7番手 あと一回播いたら それでキャベツはすべて終了 そして 白菜に移っていく 9月はもう最後の勝負となります 泣いても笑っても 残り1ヶ月で来春笑っていられるのかどうかの結果が出るのです・・・

 この8月一杯で お野菜をキャンセルされるお客様がたくさんいらして 顧客が減る この商売は 特に何もしなければ 少しずつ 顧客は減っていく オーガニックブームなどと言うのはどこかの話し 少なくても 有機野菜 というものが ひっぱりだこの需要があったのは 数年前まで・・・今は 何かしらのことをしないと どこにも売り先などありません 僕にしても 固定のお客様が相当数おられるので まだ なんとかなっているけども これから はじめる新規就農者は大変だと思う 少なくても 野菜セットは止めたほうがいい 常に野菜が畑にある状態を作る 顧客獲得とその対応 日常的なクレームの対処 出荷体制の整備 そしてネットを含めたSNS対応などなど 野菜作っているだけと思ったら大間違い ニッチな有機農家の極意は 客商売 だということです 決して 生産したら終わり なんて世界はありません 我が農園のように 新たな流れを作るために 店まで出すはめになったわけです 畑にいて 一生懸命素晴らしい野菜を作っていれば大丈夫 なんて 今や誰も思ってはいませんぜ・・・それはあくまでもリングに上がる前提の話 

 お笑い芸人の 又吉氏が芥川賞を取った 今月発売の文芸春秋にその小説が載っていた ふーむ・・・あれだけテレビなどに出ていて たぶん 芸人としても食べていける一握りの中に入っていると思うのに そこにあれだけの才能も持ち合わせている 小説は素晴らしいものだった・・・・そして 思う たぶん ずっと何年も何年も 場合によっては 何十年も バイトなどをしながら 汚いアパートの一室で 鉛筆を削りながら原稿用紙に書きなぐっている人がたくさんいるのだろう 冷たい畳の上で 敷きっぱなしの湿った布団の上で 又吉氏の受賞の様子を見て どう思うのだろうか・・・・才能とは 鋭利な刃物と同じ 才能のない人を一瞬で切り落としていく 農業という世界も全く同じ 才能がない人は決して生き残れない 努力? そんなものは ほとんど関係ない(努力していたら台風その人の畑だけ直撃しないとか?) 努力したらなんとかなる という 業界ではありません むしろ 運 なのですね(それがわかるだけでも10年はかかるとしたらどうする) そして 誰も肩を叩いて止めろ と言ってくれる世界でもありません 自らが決断して そして 誰にも言わずに去っていく そうして 辞めていった仲間はたくさんいます 運がなかったんだね あの人 僕なんかよりよほど野菜作るのうまかったのにね・・・人間的にもきちんとしていて 野菜作りもうまい 誠実で人当たりも良い そんな人が敗れ去っていく世界 それが有機農業 という世界です・・・

 いつも思うけども 芥川賞って 読後感が悲壮なものばかり そういうことなの? 好きだった田中氏の(共食い) 僕が一番好きな 辻ひとなり氏の (海峡の光) みんな暗く 人の心の正常とそうでないものとの境目もよくわからない・・・あ・・・でも 髪型とか変なのは大事かも・・・・

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