援農

ミニじゃがいも 農家における援農とは

2月15じゃがいも
今日の写真 これは じゃがいもの種芋です こうして種芋を仕入れてじゃがいも作るわけですが・・・毎年 じゃがいもを夏にほりあげて 翌年の春まで順次出荷していくわけですが 当然 ロスが出ます それは 小さい皮を剥けない程度のじゃがいもです いわゆるミニじゃがいも なわけですが これ 宅配のお客様には 入れられないので(昔 じゃがいもが小さすぎるという理由で辞めていった方もいた) 毎年 何コンテナ 重さにして2~300キロは出ていて 全部捨てていたわけですね・・・・まあ もったいないと思うのは最初だけ 10年もやっていれば そうした有機野菜のロス という問題は 当然のごとく受け入れてやっていくことになるわけです・・・
 そして 今年 直営カフェを始めて やはり 思うことは 生産者の嗜好と 消費者の嗜好との大きな ギャップです 先のミニじゃがいも たまりはじめてきたので ここぞとばかりに 店で調理してランチなどで出しているのだけども これが 好評なんですね まあ そうでしょうとも・・・甘辛く煮込んだり 味噌和えにしたり・・・普通の オーガニックの店ではなかなか出てこないかもしれません 今や 通常のじゃがいもよりも このミニの方を送って欲しいと店主からは言われているほどです・・・
 生産農家は こうして 実際の調理をされて食べられるというその段階 そこにフォーカスして 自分の畑を見たり 作付けを考えると 全く別の領域が見えてきます そうしたことが 消費者と繋がることや 実際の生き残りを賭けた勝負のひとつになってくるのだと思います・・・・

 このところ 立て続けに 援農 の問い合わせがある そして そのほとんどが 女性で小さいお子様をお持ちのお母さんなんですね そして 当然ですが お断りをさせていただくわけです・・・・我が農園が 援農で求めているのは 労働力 なのですね 身長185センチ ベンチプレス300キロは挙げれて 大学では昔ラグビーをやってました 重さ 50キロまでは片手で挙げられますし フルマラソンぐらいは大丈夫です 多少の汚れや汗など気にしません 的な屈強な若者を求めているわけです・・・有機農業とは 肉体労働です 土木や建設工事や 解体作業と何ら変わりません 今は 農繁期 とても 小さいお子様を相手にしているほど 時間もありません この ギャップ・・・もちろん グループなどで 楽しくそうした 援農を受け入れてやっているところもあるでしょう 素晴らしいことだと思いますし 時代は そうしたものを求めているんでしょうね それは よくわかりますが それは (遊び)です その 遊び に付き合える余裕や 意義 を持てる農家が 今の日本にどれぐらいいるのでしょうか・・・
 小さいお子様にそうした畑や田んぼの貴重な体験をさせてあげたい 素晴らしいですね・・・でも 今年 来年 離農するかどうかで悩んでいる 実際の田舎にいる農家が それに付き合う余裕があるでしょうか・・・そうした 受け皿は 現実 なかなかないのですね 個人の農家ではたぶん 難しいでしょうし それに 付き合うメリットがあるとも思えません・・・・これまた 大きな ギャップがあるのですね・・

 昨日は 出荷を終えて ダウン ヤマトに野菜持ち込んで渡して 家に帰りそのまま寝込む・・・残り少しの農繁期だけども 毎年 途中で息切れする このところ 貫徹 の徹夜が続いて 体がどうにもならない 今年はきつい・・限界の先にまだ限界があると思ってやっているけども その デッドラインがどこなのか 足元なのか過ぎているのかすでにわからなくなりつつある やっぱ 一人の有機農業って 大変なんですね・・・しかして・・・

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