新規就農

青空とインゲン 新規就農者のデメリットとメリット

10月27青空とインゲン
今日の写真 今年最後のインゲン インゲンは夏の野菜なのだけども 秋にも収穫できる 割と秋のほうが出来が良かったりもする そしてこれも温暖化の影響だろうか・・年々 後ろまで引っ張れるようになった 11月に入っても少しは収穫できると思う コンテナ2つ満載にするには 1時間ぐらいかかる ふー まだまだ取れるのだけども インゲンの収穫は 飽きたら終わり というのが我が農園のポイントです・・・

 さて 先日百姓ズカフェで何年ぶりかに同門の有機農家に会ったと書きました そして 今は畑を一旦休止しているということも・・・新規就農 というものは 彼のように 千万単位での売り上げがあり すでに充分な実績があったとしても 不足の事態でもって突然 窮地に立つ ということがよくあります 僕自身 神奈川でやっていたときは 3年経過してどんどん顧客が倍倍ゲームで増えていた矢先に 地主からの 一本の電話ですべてを失うことになりました ですので 彼の気持ちや立場は充分すぎるほどわかります・・・・今の日本の農業というものは 未だに 基本的にすべてが 既存の農家を基準にしてほとんどのものが決定されています 変革やサポートなどといったところで その中には 新規就農者 というものを中心には考えられてはおりません ただでさえ 変人に見られたり (何をしに田舎にやってきた!)という視線の中 日々 誰にも頼れずに孤軍奮闘せねばならないわけで 制度としても そして これだけ後継者不足が言われていても 実際の田舎では 新規を歓迎する雰囲気は僕は少なくとも味わったことはありません・・・
 
 上記のことが デメリットになります そして 僕はこの世界に入って10数年経つのですが 最近は デメリットだけではないな ということもわかるようになりました 次はメリットです 新規就農者は しがらみがありません 縁もゆかりもないところ というのは 逆にいえば 誰に対しても 貸しも借りもありません ですので 地域のいろんなしがらみや因縁めいたものからは 遠く離れていることができます これは 田舎ではメリットです 誰も新規就農者を仲間と思わない分 面倒なものからは距離をおくことができます ですので これから農業をやってみたい という人には言う事ですが (アパートに住みなさい 畑からちょっと離れたところに・・) 
アパートに住めば 誰も訪ねては来ません そして 地域をひとつまたぐだけで その地域の問題からは回避できます 地元の消防団にも誘われません これは 新規就農者にとっては 大きなメリットです 
 地域とうまく付き合う ということは 地域に溶け込む というのとはちょっと違うことなのです 普通の会社で同じビルのフロアーにある 他の会社と何か仲良くなる必要があるのか? と考えればすぐにわかることです もちろん 会釈ぐらいはするでしょう 僕でも 畑で話しかけられたら にこやかに これ以上ない笑顔で対応いたします もちろん その地域の畑で飯が食えているのですから お世話になっている地主様は 神様 であるのは当然でございますし できる範囲での協力は率先してやったほうが良いでしょう・・・
 ただ・・・僕の先輩や 昔のように その地域に認められるために 自分の生活を投げ打ってまでも身を粉にする 必要はないと思います・・・ということです 
 今年僕は飲食店を 遠い市川市 に出しました 電車で通います 将来は飲食を展開していけば 当然 こちら成田の畑は 人にまかせるなり 何らかのことをしていくことになります 新しいことを始めていけるのも 新規就農者の特権 どんどん 畑を中心に 畑から離れていくことが 今後の農業のひとつの課題となります 
その意味で 地域にしばられていない 僕らは 最初からデメリットだけではないな と最近は思うようになりました・・・ま 10年以上やってきてわかったことですがね・・・

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