コラム・百姓から見た世のつれづれ

茄子枯れる 厳しい船出 食べ物の横流し・・・

1月14なかれるす
今日の写真 これは昨年の茄子・・・こうしてきれいに 枯れ上がるのですね 野菜というのは時として 木 のようになります オクラもしかり・・・この冬の間に片付けねばなのだけども これが 根が張っていて 夏野菜の勢いというのは 死して尚 主張が強いわけですな・・・

 寒い・・ つい先程ガレージの中で明日の出荷準備をしていたのだけども もう 寒くて寒くて足先が痺れてきてどうにも我慢ができず 途中で撤退・・・ストーブに足先をあてながらこれを書いている 明日の朝はたぶん この冬一番の冷え込みだろうて・・・たまらんばい さて 2016年が始まり すでに 1ヶ月が経とうとしているけども 今年の船出はなかなかの厳しさ 農園はといえば 顧客離れが止まらず 昨年終盤からずっと数字を落としている
今はもう 何をしてもしょうがない状況かもしれない まあ うすうすは感じていたけども 僕の販売方法ややり方は すでに 時代にあっていない ポケベルを持たされて売ってこい と言われている営業マンみたいなものかもしれない ここ数年の 時代の移り代わりに全く付いていけていないことを自覚する もう 有機農業とかオーガニックとか 手垢にまみれた言葉にしか聞こえなくなってきている 野菜セットという販売方法も もう難しいのだと思う 今後は単品での販売も考えねばかも・・・(日本の消費者にとっての安全や安心というキーワードは時代によって移り変わるスカートの丈のようなものよな・・・もう俺はこれ以上振り回されたくない)
 カフェは やはり 予想されていたけども 1月は厳しい 寒いときには 人も動かず 野菜の売れ行きも良くない
来年の1月・2月は 何か暖かくなるようなメニューも考えねばなと思う カフェも課題は多いけども なんせ 畑に追われていて 店にかけられる時間がほとんどない 今は 農園 カフェ ともに 厳しい時 ここが踏ん張りどころだ・・・・

 ニュースでやっていたけども 廃棄食品の横流し というもの・・・・まあ 卸し という中間業の世界ではたぶん よくあることなのだと思う 表に出ないだけで・・・今回たまたま表に出ただけのことよのう という雰囲気がぷんぷんしている いつも 思うのだけども こうした事態になると 倫理観 のような話がでるわけだけども 僕自身 食べ物を作る 人の口に入るものを作る という仕事をしていて こうした 業者 と呼ばれる業界を斜めに見てきたけども 彼らに誇り高い倫理観のようなものを感じたことは一度もない むしろ (絶対に僕の野菜は売りたくない たとえ赤字になって食えなくなろうとも!) と 当然のように 思ってきた もちろん きちんとやっているところはたくさんあるだろうし そうしたところが僕のような小規模農家などとはお付き合いさせていただくこともないわけだけども ポイントはこれ そうしたことをやるところは 実際に自分の手で作ってはいない ということです
 物を横に流す 人たちなんですな 自らは作らないのです だから 商品である 物 には何の思い入れも何もないのですねたぶん・・・・人の口に入るものに関わる というのは 本来資格が必要だ と僕は思っています
医者 弁護士 税理士 介護士 などなど 特殊な業界には資格が必要 それと同じなのだと思います 食べ物を扱うということは・・・なぜなら 人の命や健康に直結しているからです しかして 軽んじているなあ と感じますな ま 農業は 現代における身分制度では 一番下 なのではなくて 範疇外 なわけで 職業ランキング など見れば いつも 除外されているのですな・・・はは
 しかして どこぞの誰が食べるのかもわからず 自らの野菜を横に流して売れば 儲かるんでしょうか?やったことないけど・・・自分で責任持って売るのは大変だなあ といつも思います そして そんなことにこだわっているから 儲からないんだなあ と思います・・・はは

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