コラム・百姓から見た世のつれづれ

傷みのあるキャべツ この国は東京とそれ以外 

3月11キャベツ傷み
今日の写真 白菜がほぼ終わり となって さあこれからはキャベツだ! という予定でもちろん昨年の秋には大量に植えたわけですが この写真のとおり・・・傷みが広がっておりまして・・・うう かなり壊滅的な状況 とても 出荷には使えません まあ よくあることです・・・

 思うのだけども ここ10数年 僕は田舎に住んで農業をやっているのですが この国は 大きく二つに分かれているのですね それは 東京 と それ以外 このふたつです もちろん 田舎と一口にいっても 実は中身は大きく分かれていて 僕は独自に 郊外ー田舎ー過疎ー限界集落 この4つにすみわけができると思っています
僕がいる ここ成田は 左から2番目の 田舎 です つまり 耕作放棄地はもちろん広がってはいるものの まだまだ 専業農家のばりばりとした人や法人がいて 目に見えての過疎 ではない ということです・・・・とまあ 東京以外でもいろいろとあると思います 北海道と沖縄は全然違うのでしょうが そうしたことも含めて 東京に住む人は やはり 東京を中心に起きていることを見ていて 政治や文化や経済も 東京で考えているのだと感じます
 昨今話題になっている 保育園に入れない云々を見て ああ東京や都市ではそうなんだ と思っている田舎の人は多いと思います 
 マイルドヤンキーなる言葉を聴いて たしかに だったらば俺は東京なんぞ気にしない 一生この生まれ育った田舎でいいや という人が出てきても当然だと思います(実際にそれで何か失うことがあるのでしょうかね)
僕は違いますが 僕の周囲にいる 普通の農家さん みんな 金持ちです 実際にしこたま現金を持っているのか といわれればよくわかりませんが みなさん 余裕があります 基本 車は新車で買いますし 外から見える生活の余裕度というのは 実際に住めばわかりますが みなさん 豊かでして 僕のようにひーひー毎日働いている人はほとんどいません 持ち家で 2世帯 あるいは3世帯住宅 僕ぐらいのあと継ぎはみな 車で働きに出ていて 役場勤めなどしていたらば それはもう 雲上人です 
 都内にいて 手取りの半分近くが マンションの家賃に消えていく そんな暮らしは田舎から見れば あきらかに異常なのです(腹の中でみんなそう思ってますが口にはしませんよ) しかして 基本この国のすべてのことは 東京で決まります 東京が豊かだという幻想 の上に物事の機軸があるわけです 僕は不思議でしょうがないのですね 東京でほんとうに豊かに暮らせる人は 月に手取りで 100万あっても 難しいのではないでしょうか?
なぜ そこまでして 東京にしがみつくメリットがあるのでしょうか・・・それはほんの一部の人だけではないでしょうか・・・なんてなことを 身分不相応に感じますね (百姓ごときが口はばったいことを申しましてすいません・・今後は江戸川の関所を越えたあたりでお役人様の取調べがありそうで怖いです・・・)

 里芋の植え付けが始まった・・・・このところ雨が多く 土が重い・・・・心も重くなりますわな 

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