『旬の有機野菜セット』

堆肥~畑散骨・・・袈裟トラクターちーん! お試しから見える生産者ー消費者のその先

8月7堆肥
今日の写真 8月に入り 秋の作付けも佳境に入る だんだんと目が血走り始めた そのうち 満月に向って雄たけびをあげそうな自分がいる・・・秋・冬の畑の準備に追われる こうして 堆肥をどんどこ投入して 来るべき苗の定植や 直播きに備えるわけですな 準備は早ければそれにこしたことはないのだけど この堆肥を何トンという単位で 手で散布するわけですのでね・・・そう簡単にはいかないのですよ 
 でまあ 連日こうして堆肥を手で蒔いているとふと思うのですね 昨今は 散骨 という方法がよく見かけられるそうだ まあ 都内など 墓の問題やらたしかに深刻なのかもしれません それに 死生観もこのごろはずいぶんと変わってきているようで 墓はいらない または 大地や海に帰して欲しい といった趣もあるのかもしれません
(将来に渡ってお参りなど残した子孫に迷惑をかけたくないという日本特有の気遣いもあるのか)・・・で その散骨・・・どうでしょうか? 畑の散骨 っていうのは成り立ちませんか? という話し・・

 毎年 8月になると 多くの家族連れが 僕の畑にやってくる みなさん 畑の淵に立ち 手を合わせて頭を下げる・・・もちろん 僕はといえば どこかから借りてきた 袈裟 を着て きれいに剃った頭を太陽に照らしながら トラクターを悠然と家族の前でその畑にかけるわけですな そして家族の前を通るときには 毎回 ちーん! と鳴らすわけです・・・(ぽくぽく・・)
 まあ 半分冗談だけども 僕自身は 半分本気・・・だって 人間の骨はカルシウム きれいにすりつぶせばミネラル分の供給になるし 畑では跡形もなくなる・・・問題は 地主さん そして そのお野菜を食べるお客様・・・
地主さんには 御代をいくらかつつめばいいのかもだけども お客さんの中には 気持ち悪い という人もいるでしょう・・・だからまあ 却下でしょうか・・・(でも 僕はもう農園主ですからね この堆肥の中に 焼く手間も省いてそのまま死体放り投げてそのまま畑に鋤きこんでもらえればOKです・・・しかして 野菜の味が異常に あく 出たりしてね・・・それは仕方ないかも・・)

 はてさて・・・ようやく 先月の半ばにTV放映されて お試しセットのお申し込みが殺到しまして それに返信差し上げて 御振込みを確認しまして 届ける日をご連絡して・・・と一連の作業に終わりが見えました・・・いやあ ほっとします・・・この3週間あまり なんだか寝れないし いろんな意味で消耗しました・・・結論から言えば 半分が すべてキャンセル・・・(!) なんとまあ 連絡しましたが 入金がまったくされず 半分の方は冷やかしでした という話し そして ご入金の早い方から 順次 お野菜をお届けしているわけですが お振込みの早い方ほど
定期便のお申し込みも多かった ということです 関心の高さ 常日頃から僕が作っているような野菜をお求めだったということでしょう 誠にありがたいことです・・・・そして そうした方とのやりとりの中で 見えてきたことは・・・みなさん 大手宅配や 生協 などとは随分とお付き合いされているようですが やはり かなり不満がおありのようです 野菜の質や 消費者が求めているような生産者とのコミュニケーションなどなど・・・当然だと思います 大手の宅配は 流通を使い 実際は 大きな工場のようなところで ラインに並ぶ農産物をパートのおばちゃんが詰めているだけのことです 大きな組織になればなるほど 消費者が求める 愛情深い何か など なくなっていくのは当然だと思います・・・てことで 僕のような 個人の農家は もちろん そこにしか活路がないわけです・・・その意味で なんとか 消費者を繋ぎとめていくやり方を 個人の農家はもっと 模索する必要があると思います 価格や品物の美しさ も求められますが それよりも 農産物に対する 愛情をもっと形に変えていく具体的な何か というところを追求すべきだな と 今回痛感いたしました・・・そして やはり 必死さ というところでしょうか 畑に対する必死さ 野菜に対する必死さ 農家としての必死さ オーガニックに対しての必死さ・・・すべてにおいて 必死にやっていくしかないのだ ということです そして 理解ある消費者の方は それを感じてくれる そう信じてやっていくしかありません 半分キャンセルするのが今の時代の消費者ならば 僕の思いをわかっていただける消費者もいます より そうした消費者と繋がっていく事 そして 思うのです その繋がりから さらに 何かを生み出すきっかけのようなものを最近僕は感じています ゆえに ラジオで広く 呼びかけてみたい 投げかけてみたい という思いがあるわけです・・・そろそろ 生産者ー消費者 というくくりから もう一歩先に進めてみたい という感じ 予感がしております・・・・どんなことになるのかわかりませんが 新しいことをまた ゼロから生み出してみたい という衝動を感じております・・・まあ しばらくお待ちを・・・・何はともあれ 新しい出会いに感謝申し上げます! 

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