新規就農

完熟かぼす 病院にてゴザ 本来の有機農業・・・

12月13かぼす
今日の写真 畑の隅にある かぼす・・・・完熟の黄色になった 次回の出荷でおまけで入ります・・・

 今日は朝からどんどん気温が下がる 底冷えの寒さ・・・こんなときに畑に出ている人はいない 我が農園はこんなときでも仕事があるというわけで ヤーコンを専属スタッフYさんと二人で掘っていた しばらくすると 耳が痛い そうか 寒さのせいか・・・と思い 周囲の見渡すと みぞれまじりの雨が降っていた ふと なんだかわびしくなって 畑仕事を切り上げる ふむ・・・冬の寒さというのは 人間から何もかもを奪っていくわけだけど だからこそそれに逆らうようにして 酷寒の地である ロシアから文豪が生まれるのだと思う 亜熱帯の島の楽園からは生まれない・・・・

 先日 大きな病院に行き CTスキャンなる大きな筒状の機械に入って検査を受けた 大きな総合病院というのは あれですな・・・なんというか 死の匂いが漂っている 生命の分岐点がごとく・・・ もしかして 目の前を点滴引きずって歩いているこのおばあちゃんは新年迎えることがないのかも・・とか考えると 自分も棺おけに片足突っ込み始めているかのように思えてくる ひたすら待たされる 硬い椅子の上で・・・・そんなときは なにやら楽しいことを考える どういうわけか この病院 診察室やらレントゲン室やら どこでも入る際には 自分で名前を連呼せねばならない 昨今起きている患者の取り違えを防ぐ目的らしい (〇〇です!入ります!)とか 大声挙げて挙手して入ったらば受けるかと思ったけどね・・・・
(入るとレントゲン写真を空中に掲げて見上げる医者が椅子に座り その前には地べたに一枚の ゴザが・・・ああ!〇〇さん どうぞここへ・・・といってその地べたのゴザを指差す・・・ 私は医者でしてこうして医大出てまして 年収2000万ちょっとありましてね 身分上こうした形になるのをご容赦くださいね 何か問題あります? もちろん 何のためらうことなく僕はゴザの上に素足で座って説明を聞く・・・) 硬い椅子の上で名前呼ばれる順番待ちながらそう言われて入ったら本当にゴザ敷いてあったらば俺は受けるけどな と笑いをかみ殺す・・・草刈り鎌も持って来れば良かったか・・・・

 午後は雨が止まず・・・我が農園の経営戦略会議を急遽開催することに・・参加者は2名(少な) これからの5年後 10年後 どういう方針で我が農園はやっていくのか そしてどこらへんを目指すのかを語る 本来 有機農業というものは 生活に根ざしたもので 衣食住も含め 暮らすことの素晴らしさを農業者自身が享受するものだと思う しかして それは 新規就農で縁もゆかりも資金もない状態から始めればすぐ判明することだけども そんなことは後回し 日々 畑と出荷とに追われる 尾崎豊言うところの (金か夢かわからない暮らしさ)
という悲劇に見舞われるわけです 多くの新規就農者は夢半ばで敗れ去っていくわけです そして いつの日にか 安定した農業経営を達成した暁には いろんな夢を実現したいと その日がいつか必ずやってくると信じてやっていくわけです・・・我が農園は 一歩ずつそこを目指してやってきました これから10年でそこに行ける様に頑張りたいと思います・・・まだまだ 道は半ば・・・
 

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