コラム・百姓から見た世のつれづれ

完璧な春白菜 30年経てば革新はスタンダードになる 有機農家は時代の3歩先を行け 30年は無理だけど50年はわからない

5月12白菜完璧
今日の写真 最後のベッドに入った 春白菜(わわさい)の収穫です すでにとう立ちが始まっているので どんどんベッドが移るのだけども これがほぼ最後の春白菜・・・出来としてはほぼ完璧 被膜のパオパオめくるときれいにずらりと並んでいて美しい 虫もついてないし きれいに仕上がっている 春白菜 トンネルで作るとどうしても虫がつきやすいので 作らない人もいるけど 僕は毎年がっつり作ります もちろん ここも無肥料栽培 土ができてくればあえて入れる必要はない 大根 白菜 日本を代表する野菜 僕はこうした伝統的な日本の野菜は 毎年 がっつりと作っていきます たとえ ラジオでラップをきざんでいたとしてもね(聞けよ♪俺の百姓ラップYoYo-)

 (30年経てば革新はスタンダードになる)・・・・ゆえに 革新として世に出てきたときに たとえそれが 受け入れられなくても あまりに斬新で周囲の理解が及ばなくても まあ しょうがないとして あきらめる ビートルズが出てきたときにも 当時の大人はみな 眉をひそめたものさ(リアルで知らないけど) 髪を伸ばし(今見ると耳にかかっているだけだ)社会規範から 逸脱している雰囲気を持つ彼らは 相当のバッシングを受けたわけだけども 30年経てば 教科書に載るクラッシックになった だからこそ 新しいものは その当時の常識で図ってはならないのだ 答えは未来にある 僕はそう思って普段 有機農業をやっている もちろん 自分が傲慢にならないように気をつけているし(傲慢などならないさ惨めにはなるけどよ) 今の常識と呼ばれるものを尊重しつつ(従わないけど) うまく距離をとろうとしている 30年後の未来など誰にもわからない だけども 方向性は読めるのではないかと思う そして 確実に自分の中には 向うべき方向性は見えている(我に続け!若者よ!・・・誰もついてこなくても一人で行くけどよ泣く) アーチストは常識に捕らわれてはならない 同じく 有機農業者は 今の世の3足先を歩まねばならない 日本の田舎は遅かれ早かれ 崩壊していく だからどうした? 有機農家は 自分のできる範囲で畑を田んぼをやっていけばいい 己と己の家族や仲間を率いて 自分の足で立つことができればそれでいいのだと思う その上で 何かしらできること やりたいことがあれば 世に提示すれば良い ほら?こうしたやり方があるよ 実践して生活ができるこのやり方をやることで 何か問題が解決するかもよ? と・・・

 カフェが再オープンして そこそこ順調に回っている・・・また 最初から出直しだと思っていたけど ありがたい・・・げんが落ちた のかもしれない・・・ そして 本体の我が農園は 少々苦境に陥っている こうして 毎度苦難が常にやってくる 繰り返し繰り返し よせては返す波のごとくに・・・でも いつの日か すべて笑える時が必ずやってくる 僕が生きている間には 日本の有機農業が劇的に消費者に受け入れられる日は来ないだろう スーパーに普通に有機野菜が並ぶ日は やってこないだろう(来るわけない) だけど 50年先 100年先は誰にもわからない 未来を夢見て 今日のような 冷たい寒い日は下を向いて仕事をするのだ 何も変わらずに・・・

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