新規就農

田舎の草刈りその報酬 我は小作人(こさくにん) 有機農業の100年後

8月6草刈り報酬
今日の写真 今日は朝から 地域の農家の合同草刈りがあった これは その際いただいた報酬・・・・そう 都会に住む人は知らないと思うが 田舎では 畑の草刈に出ると こうしてそこそこの金がもらえる 年に数回・・・もちろん 税金である 都合3時間弱・・・そして まあ 僕の場合 どこの草を刈ればいいのですか? と 聞くと (〇〇さん(僕のこと)は自分の畑のとこ刈ってくれたらいいよなんせ広いからねはっはー)とのこと なので 集団から一人離れて ひたすら 自分の畑の周囲を刈って行く といっても あくまでも農道なので 当然 人の出入りする場所を中心に刈って行くので 広さは膨大になる 都合3時間で およそ 40ヘクタール程度の広さの畑の農道をぐるぐる回って草を刈った・・・まあ 疲れる・・・
 僕が普段当然のようにやっている 当たり前の労働にこうして税金が投与される まあ 今度どうなるのかは知らないけど こうして 草を刈るだけに集まるのももう10年も維持できないだろう その後は ほったらかしになって 耕作放棄地が増えていく一方だ でも 考えて欲しい・・・こうして この国は 農村 というものにどれだけの公的な金が使われて消えていったのだろうか? 都市に住んでいれば 基本 国からなんらかのそうした手当てがもらえる というのはそうそうないかもしれない しかして 田舎に住んでいると 意外と多いのに気づく・・・そして 農業 という魔界の世界 いったいどれぐらい 補助金 助成金 そして 融資 といった名目で 税金がJA経由でじゃぶじゃぶ消えて言ったのだろうか・・・僕のような 末席にすら座っていない農家ですら そうした公的な金で 豪邸を建てた的な話を聞いた事例はひとつやふたつではない・・・・(もちろんJAでもたまに横領で表に出るけどあれは氷山の一角だということは田舎の人は誰でも知っている) まさに 田舎は魑魅魍魎・・・あな恐ろしや

 小作人・・・こさくにん と呼びます そう 地主ー小作人 畑を持っている地主さんの土地に 耕作をする人を申請する際に その土地登録のことを 小作人登録 と呼びます 先日 何気なく そうした農地法に関して 週に一回お手伝いに来ている人に話していたところ・・・・小作人ーこさくにん という響きに随分と反応したので 聞いてみると 時代錯誤? 時代遅れ? または もしかして 差別用語的な? 僕も気づきませんでしたが たしかに あまり 使われることのない言葉かもしれません なんせ これ 公の書類上のことなので 正式にはなんというか知りませんが これ 今でもこの小作人という言葉を使っていること自体 どうなんでしょうかね? ま こうした話をする際には 必ず 僕は 今は確かに平成で2017年だけども 田舎の農業の世界では 嘉永16年 1606年ごろなのよ と付け足します これ 意外に外れてないということが 小作人 で証明できますよね? ま 日本の田舎が変わるのは また マッカーサーみたいな外資が来ないと無理かも と思いますが 農地法 昨今は随分と 修正が加えられてはいますが なんせね 地主が強すぎるんですな この法律は・・・ほったらかしにしている農地でも どこの誰も強制して この人に貸しなさい! とはできないんですよね・・・ま 私有財産でもあり ある意味 公的な意味合いを持つ者でもあり・・・でも すでに時代はどんどん過ぎ去り 農業やりたい人には何の障害もなく 農地を借りれる仕組みを作るべきでしょう ま そうこういっている内に 地主も小作人も同時に いなくなるわけですがね・・・・

 時代でいえば 有機農業はさらに前に進み 数字で言えば 先端は5桁の段階に入りました(奥ってことですよ) 僕の先輩たちは みんな 500万~700万前後で成功者 の仲間入りでした そして そこに行けるのも一部の人だけでした あれから 約20年以上 今や 有機農家は 多様性の段階に入りました 新規就農して最初から 株式会社化する強者も出て来て 加工から店舗展開 など事業を多種に渡ってこなす段階に入りました 農園を立ち上げた本人は すでに 畑や出荷作業すらやっておりません そんなことをしている場合ではないのですね 外へ外へ意識を向けて 新たなことを考えねばならないのですな・・・
 もちろん 我が農園は あいかわらず毎日畑をやり 自分で収穫して自分で出荷をしております・・・僕は 農園を株式にするつもりはありません 今後 なんらかの事業めいたことをしていきますが それは 人 を中心としたものにしていくつもりです どんな人が関わって その人との関係性の中で 一番 その人に向くことを一緒にやっていくつもりです あくまでも 畑 を中心に考えております 土を 大地をいの一番に考えております 残念ながら 僕には 今の有機農業の先端で行われていることにはもうついていくことができません でも それも ひとつの多様性 なのだと思います 昔は そんなに有機農家としてのスタイルというものはありませんでした でも 今はなんでもあり という感じがします・・・・今月末に カフェで占いの仕事が3本入りました
もちろん それも 畑仕事と同じです 土や大地に接するように 僕の持つものすべてを注ぎ込むだけです・・・
 100年後 日本の有機農業はどうなっているんでしょうか? もう 農業 という言葉すらないかもですが でもだとしてもだ 有機農業 なるものは 姿を変えて 時々の為政者や消費者をも時には長いものに巻かれたふりをしながら しぶとく 生き残ればいいのではないでしょうか・・・僕はいないけど草場の影よりじっと見てるぜ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA