コラム・百姓から見た世のつれづれ

春のトンネルの海 個人→オーナー→投資家VSけつもち地球

2月④トンネルの海
今日の写真 はてさて 春の作付けといえば このトンネル栽培・・・この寒い時期にはこうして 種を播いたり苗を植えたりして上から保温して育てて生きます このトンネルが何十本と連綿と続きます 大根 人参 レタス 白菜 キャベツ ブロッコリー そして 葉物類 すべて このトンネル栽培をいたしまして 春である4月に収穫できるようにするのです そう 家庭菜園など少しでも野菜作りをかじった人ならばわかるけども 露地栽培では 4月には 畑に野菜は通常ありません 3月に種を播いてもできるのは5月や6月・・・では 4月にどうするのか? ということで こうしてトンネルを張っていくのですね 年を通じて常に畑に野菜がある とい状態を 無農薬で維持していく というのは 簡単ではありません でも それを 普通に当たり前に行って初めて 食べていけます その意味では いつも言う事ですが プロの有機農家 と呼ばれる職業は 狭き門なのです プロ野球やJリーガーと同じ 一握りの人しか辿り着く事はできないのです ハイリスクマイナスリターン が 基本のお仕事です・・・(あれ?)

 50を過ぎて 個人事業主をやっておりますと だんだんと世の中が見えてきます 最近 ようやくなるほどな と思うようになりました それは 個人事業であれ 大きな会社の社長であれ なんらかのオーナーであれ 実業 という何かをやっている限り 資本主義社会では 永続的な勝ち組にはなれない ということです 個人→オーナー→投資家・資本家 この3つの内 投資家や資本家だけが 実業 ではない お金だけを支配する側にいる人たちです(みんなすでに知っていることだったでしょうか? 僕は最近ようやく理解できましたよ) つまり 投資家や資本家だけが 常に 社会の実体の外の枠にいて リスクを背負うことなく 支配できる ということのようです そう 労働などはなからしていてはいけないのですな だから 思うのです 昨今の若者の中で 優れた洞察力を持って頭が切れる人ほど (では最短で最初から投資家を目指したほうがいいんじゃね?) と答えを出した上で 早い時期からそうしたお勉強を始める ことになるのでしょう・・・そして 今の大人や教育関係者がこの結論に対して 何らの反論の言葉を持てていない そう 誰でもチャンスがあれば 労働などしなくてもお金が入るならば そちらを選ぶでしょう となるわけで その意味では すでに 勝負はあったように思います・・・
 ただ 僕のようなアホな百姓が思うに だけども 全員が 投資家を目指したらば その社会はいずれ 崩壊しますわな 奴隷のような労働者がたくさんいて 初めて成り立つわけで 全員が 陸軍大将のように(突撃!)と命令する側だけがいても 戦は成立しないのと同じ 虫けらのごとく命を捨てる兵隊がいて初めて成り立つわけです そして このからくりを 誰もが白日の下になった段階で 成り立たなくなる日がいずれやってくるでしょう・・・あと 100年?200年?300年? そう思うと やはり そんなことのために 俺の命を捧げてたまるかよ! と 普通に思います すでに 投資家と呼ばれる人と 僕との間には 格差 では済まない大きな壁ができているのが今の時代です これはすでに 身分 と呼んでもいいと思います 僕はそう感じます すでに この大きな壁は 個人でどうなるものでもないほど 強固になっていると思います ま 投資家や資本化が社会の枠の外にいられるとするならば 唯一の対抗策は 自然や生態系を味方に付けるしかありません 仮想通貨など所詮 人間が作るモノ 自分のバック(けつもち)を 地球にしてしまえば これ最強なり てことですがね・・・ま 見事に破綻しとりますわな

 今週でようやく 寒さのピークが終わるらしい 今年の冬はきつかった・・・今週からいよいよ じゃがいもが始まる これで 2018年が始まるわけですな やって参りました 農繁期 ここから 10月まで 一気に行けるのか? 途中で息切れ 足がつりまくり のた打ち回り 年末にはぼろぼろのしかばね・・・(いやいやまだ始まったばかりだぜ 元気に行こうぜ!)

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