コラム・百姓から見た世のつれづれ

田中みん 僕が尊敬する大人です 明治維新から150年・・・何が変わったのでしょう?

2月26Xの人参
今日の写真 交じり合う人参 それほどまでに互いを必要としているというのか・・・

本当の意味での集中は、意識が覚醒していなければできません。他のことが考えられないのは、まだ初歩的段階。集中すればするほど、何が起きているか全て見えてきます。『おどり』は特にそれが必要です。客席の様子を知らん顔で踊るわけにはいきませんから。『我を忘れて』なんて言葉がありますが、それではいけない。何が起きているか、自分が何をしているかを知っていなくてはならないんですー田中 民(ほんとはさんずいだけど変換できない)
 
 僕が尊敬している大人の一人 田中 民さん の言葉・・・なぜ 僕が彼を尊敬しているのか その理由のひとつは 実際に 山梨で広大な畑を耕しているからです 素人ではなくプロとしての百姓だからです その上で自給的に 舞踏 を生業としている これを尊敬せずに何を尊敬すればいいの と思います そして 僕は 映画(たそがれ清兵衛)を 見て 衝撃を受けました 真田広之 宮沢りえ など 素晴らしい役者が出ていて 見ごたえあるのはもちろんですが 真田 宮沢は上手な芝居をしているのですね でも 田中民さんは 芝居をしているのではありません 何というのでしょう ただ そこにいる のですね そういうたたたずまいでスクリーンの前に立っているのです これはいったい何だろう?と 思い 田中さんを検索すると 舞踏の世界では一流の人だと知りました あの 土方巽 師の 直接ではないにしろ 弟子 ということのようです 僕は 舞踏や彼の言う (おどり)というものがどんなものかはわかりませんが ただ 何かを深く見ていく行為 追求していく姿勢のようなものに 凄く惹かれますし 同じような感覚を意識することもあります それは もしかしたら 畑 という空間から来るものかもしれません こういう大人がこの国にあと何人ぐらいいるものか 誰もが尊敬しうる大人が昨今少ないように思いますが 少しでも背中が見えているうちに頑張って目指していきたいものです・・・

 桜田門外の変が起きて 大政奉還が起きてそして 明治維新が成立して明治元年となる その間 わずかに8年 のことです 桜田~が起きたときは誰も徳川の世が終わるとは思っていませんでした 明治維新を起した20代30代の下級武士たちの人数はわずかばかりです そう 見事に世の中がひっくり返ったのですね
そして 明治元年から 今年で ちょうど150年・・・・みなさんは これを長いと思いますか?短いと思いますか? 太平洋戦争が終わって約70年 長いでしょうか?短いでしょうか? 何がって その明治からの150年の月日の数字には 僕が生まれての50年も含まれているということです としたらば わずか100年・・・僕がものごころをついたのが 20歳として それから いったいこの国の何が変わったというのでしょう? 何にも変わっておりません そして ただただ 劣化しているように思っているのは僕だけではないでしょう 僕は ただの一度も 本当の意味で うまく社会に適合して美味しい空気を吸ったな と思ったことはありません 常に居心地が悪く そして それはもちろん僕の問題でもありますが 社会の構造的な問題ではないか? と考え始めるようになってから いろんなことが明白になりつつあります 気鋭の社会学者 宮台真二 氏が (この世はク〇である) という 今のシステムにどうにも僕は馴染めないのですな・・・・今までもそしてこれからも・・
 今の世のどこが平等なんでしょうか?なぜ 僕は朝から晩まで働いて 夜中にまでこうしたブログを書き連ねて明日は出荷日 朝から仕事でほぼ24時間体制のメール対応 僕よりブラックという人はいますかね?
ま 好きでやっていることですので 文句ではありませんが 今までもそして これからも 報われる ということは決してないでしょう ただ 何らかの爪の跡 ひっかき傷のひとつぐらいは この世に残せないか と思っております てことで このブログを印刷して 明日の出荷のお客様にお届けいたします そう 畑に種まき この世に種まき・・・

 

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