コラム・百姓から見た世のつれづれ

農業テーマパークの殺気と銀河の果て 別れ

今日の写真 成田からちょっと離れた隣の地方の田舎にある 農園テーマパーク なるものです 行政がやっていた 温泉施設を某農業生産法人が買収 おそらく日本でも最大級の生産法人で 社長さんは農業の世界では一番有名な方かもしれません TVなどでもよく見かける泣く子も黙る〇〇園 と僕は呼んでおります かなり前から この農業テーマパークを手がけていて 温泉施設に 貸し農園にレストラン そして 今回 この写真にあるような 屋外キャンプ場を作りました というイベントが先週行われたようです 今日 近くに行った際に様子を見て写真を撮ってきました いやはや これを見てもその規模の大きさはわかりにくいかもですが 東京ドーム何個分という敷地に アスレチックを作ろうとしたりして 山何個分かは削っているみたいです いったい いくらの資金を投入しているんでしょうか? 現実にその場に立ってみると 過疎に近い村の中に 突如 このようなものが出来上がって 周囲ののほほんとした地域のかたがたは いかばかりの感想をお持ちなのかと思いました・・・・

都市の方々が思う 田舎 というものと 現実の田舎との距離は 銀河の果てよりも遠い 僕はそう思っております このテーマパークがまさにそれで 都市の方々に田舎を提供するとなれば こうなるんでしょう そして 実際に 人は多くいて このキャンプ場(というか何でしょう高級宿泊施設ですよね実際)も流行っているんでしょうね 僕が昔 勉強していた パーマカルチャーなるものに集う都市の人々は こうしたロハス層(すでに死語か)でもって 僕のようなオーガニックの専業農家とは 埋められない溝が横たわっているのを感じていました 都市の人にこうして 気に入るように擦り寄っていかなければ人は来てくれない 今の日本の田舎の持つ 現実そのままを提供しても なんらの エンターテイメントもなければ 面白みもなければ なんだか 裏寂れた感が満載で持って 誰も興味すら持たないでしょう そうした事情を熟知した上で さらに 仕掛けていくこと 豊富な資金と人脈と都市の方の嗜好を満たす情報などを分析した上でのこの方法 凄まじいものです 殺気すら漂っているように僕には思えます あまりにも違和感のあるこの空間にめまいがしつつ でも 結局 答えはこれなのかもな と思いました・・・・ま 僕は やはり これではないわけで 実際に 僕なりの方法で 日本の消費者と繋がっていくやり方を模索しなくてはいけないのだと改めて思いました・・・しかして凄かったな・・・はらほれ

ベトナム人の研修生一人が 辞めることになりました 短い間ですが まあ 仕方がない 日本に来て半年ちょっと いろんな事情があるわけで 僕が身元引受人ではありませんが 最初に思っていたのとは違う ということはよくあるわけですが この業界では仕方ない事 日本に来て良かった と 最後には思ってもらえたらいいな というのが正直です 最後に握手をして (頑張ってね) というのが 僕ができる精一杯のことです 何の力にもなれなくて申し訳ない気持ちが半端ないですが こうして 別れがあるのがこの業界であり 我が農園の運命でもあります 残り二人はまだいてくれるようなので まあ 頑張るのみ・・・合掌

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