有機農業

百姓の心の安定剤

6cb1d62a.いやあ 暖かい ついにというべきか 春ですな たぶん日中は20度はいったかな 桜も開花ももうすぐそこ でもって 百姓の立場からすれば 手放しで喜んでばかりいられない 種蒔き 育苗が本格化してきて 息をもつかせね段階に入った これからの 1~2ヶ月が 今年の夏野菜の運命を握っている 

僕のみならず 野菜を作って生計を立てようとしている百姓はみんな その内側に不安や ざわざわした気持ちを抱えて畑にいるとき 何をすれば一番落ち着くのか? 今日のように朝から外気温がどんどん 上がると生育中の春野菜のトンネル内の温度は大丈夫か?とか 春風で 玉ねぎマルチが飛ばされやしないか とか 不安の材料はいくらでもある 僕のように完全無農薬ならなおさら 収穫直前まで生育順調でも いきなり虫にやられたりすることもあるので 一旦不安が襲ってくるときりがない 明日の出荷は何が出せるのか?と何度も畑を往復しながら 確認に走り回ることもある

 そんなとき 気持ちを落ち着かせるために一番有効なのは 種を播くこと そう 種を播くと 百姓は安心するのですね もちろん野菜の収穫は楽しい おおお できたか 育ったかー と思いながら収穫するのは何よりも喜びと充実感にあふれるものだけども それは同時に 畑から野菜がなくなることも意味する なので 種を播くという行為で 畑に
作つけることのほうが 安心する 
 ここのところ いろんな問題を抱えていて 畑にいても落ち着かないことが多い 新しく畑に入る道も細くて 軽トラ一台分のラインしかそのあぜ道は余裕がない 毎回その道を通るたびに(ここはモナコグランプリか?)と思いながら走る ストレスたまることこのうえなし 

だから 今日は種を播く 無心になるまで 種を播く 土をかけて発芽を祈る
今日の写真 とうだちしたちんげんさい  

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