コラム・百姓から見た世のつれづれ

映画ああ

8aae5d75.再び暑い!生育中の苗にあげる水の量が日増しに増えていく 今年はエルニーニョならぬラ二ーニャ現象らしく(ラザニア?イタリア料理?)猛暑の予想 毎年暑くなるのにいったいどうなるのか 埼玉熊谷ではすでに40度らしい 農業を始めて毎年大根はいつ種を播いたとかデータをつけているけど あまりの気象変化に役に立たない時期が来るかもしれない これからの農業者は 年単位で世界の気象データを読み解く知識も必要となるのかもしれない 

 今日の写真 借りた古民家の裏山です セルフで作ったトイレのすぐ脇まで裏山の地肌が見えていて だいたいいつも湧き水というか 清水がしとしとと流れ落ちています この水自体は飲めませんが 何か利用できないかな?と考えていて 家屋との間にある日のあたらない場所ということもあり しいたけの栽培なんかいいんじゃないかなと考えています
 しいたけ栽培はそんなに難しくはありません 原木に駒打ちして適当な湿り気があればそのうちしいたけ出てきます まあプロが作るようなわけにはいきませんが できたときに野菜セットに一緒に入れられればお客さんは喜ぶかなと思います そのうち取り組みたい

さて 今日のねた 農業とは関係ない話 みなさん映画は好きでしょうか?実は僕大好きなのです 映画評論家になりたかったぐらいです 若かったころシナリオライターの通信教育も受けていたこともありました 農業の世界に飛び込んで映画を見たりすることもままならなくなりましたが 昔はよく見ましたし 今でも農業以外での楽しみの最たるものは ビデオを借りてきて見ることです(月に1本ぐらいだけど)
 で カンヌ映画祭の世界の映画監督35人の中に 北野武監督が入りました その男凶暴につき・・を見たときに衝撃を受け 必ずや映画界に確たる地位を残す人だと思い 次の
3×4えっくす10月にその確信を深め ソナチネで完全にノックアウトされました 今でも僕の中では 7人の侍 と ソナチネ は日本映画界の最高傑作と思います その一方興行的には辛酸を舐めていて 彼が映画を撮れなくなるんじゃないか といつもひやひやしていました (ソナチネは封切の朝一番の会に行ったらお客さん数えられるぐらいだったもんな)

なので これほどまでの評価を受けることになり 僕の中ではとてもうれしく思いますし
これからも テレビであほなことをやるよりがんがん映画撮って欲しいです
 ちなみに彼の手法の何が秀逸かといえば まず北野ブルーと呼ばれる画像の落ち着いた色
それまでの日本の映画の色はべたついた感じだったのを払拭した そして役者の演技を一切削り 演出の意味を根底から覆したこと それはせりふの少なさや手足の動き そして今まで見たこともないカット割りにも繋がる ソナチネの突然始まる銃撃シーンでは 打ち合うやくざ同士が 一切の演技をしなくて ただただ突っ立ったまんま ひたすら引き金を引く
 映画界100年の歴史の中で これほどまでにリアルに銃弾の怖さを感じた場面はないだろう あのデニス・ホッパーが お前の撮り方は凄い!と絶賛したのもうなづけます

黒澤明が亡くなるときに あとは頼むと北野武に遺言を残した 漫才師から映画監督として確たる地位を築いた彼に 思う存分 素晴らしい映画を作って欲しい (殿!客のことなんか考えなくていいからさ)

2 thoughts on “映画ああ

  1. 今日たまたまNewsWeekなんてかっこつけた雑誌を読んでいたら
    インドは既に台風などの気象異常を見越して水対策を打っており、
    貯水池を4000以上作っていて、気象以上に合わせて作物を
    転換しているので、むしろ増益だとか。
    そこに種の専門家が
    「やたら蒔く種を変えたらよいと思うのは大間違い」
    的なコメントをしている記事が載っていました。

    全然映画に関係なくてすみません。
    私は7人の侍ももちろんですが、雨月物語も好きです。

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