コラム・百姓から見た世のつれづれ

野菜の味と 『格差社会』

fd8fd7f8.野菜の味が良いと言われる 人参が特においしいと 人参は有機で作ると最も味の違いがわかりやすいとはよく言われること 僕の場合とにかく 肥料は少なく少なくしている できるだけ 土の力を引き出すような作り方を心がけている おそらく僕の仲間や有機農家の人とたくさん話しても おそらく みなさん そんなに自分が変ったことをやっている という感覚はないと思う 僕自身も ある意味 当たり前のように当たり前のことをやっているというほうが強い たしかにバイオダイナミック農法や パーマカルチャーに取り組んでいる 有機農家というのは 僕だけかもしれないけども ベースは 当たり前の有機農業というものに 真正面から取り組んでいるつもりだ うまい野菜を作るというのは そんなにとっぴょうしもないことではなくて ある意味誰がやったところで 大変だし 当たりまえの苦労はかかるし 手間もかかる でも そこは避けて通れないものだ

今日のねた 『格差社会』だそうである 以前ダウンタウンの松っちゃんが(わしは何億も税金払っとるんじゃ 高速の渋滞の時ぐらいは わしを先に行かせんかい!!!)と あるはずもない めがねを上げ下げしつつ横山やすし風の芸で いきまいていた うーん 一理ある 松ちゃんのシボレーカマロが爆音響かせて後ろに着いたら 先に行かせてあげたい
 
 結局のところ このロハすブームや 有機野菜ブームなるものを支えているのは 富裕層を中心とした 都会の方である 僕の野菜セットを買って頂いているありがたいお客様は ある程度 生活の質にこだわりたい方で 僕なんかより はるかに豊かさを享受されているんだと思う 実際 独身 20代の生活ぎりぎりの若者は僕の野菜は買えないだろう 自給を目指すといえば 格好いいが 実際はそうした豊な方々のお世話になっている僕 その意味では ロハすブームや 環境問題ブームに感謝しなければ 現実を直視しているとは言えないだろう 貧しさや 清貧で美しく農業に取り組むというのは 一見 殉教者のようで犠牲的精神に溢れているようだが その方向では 新しいものは 生まれないだろう 自分が何によって 実は恩恵を受けているのか? というのは 生態系と同じく 社会の枠組みの中で生きる一人として ちゃんと現実を見なければ 道を誤ると思う 大事な戒め・・・

今日の写真 そろそろできてきた 聖護院大根 (ひで 種蒔き早かったけどできたぜ!)

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