コラム・百姓から見た世のつれづれ

レタスの定植 地に足のついた仕事

3cd834de.さて 今日の写真 レタスを植える 2月も終わりになり日中の気温がどんどん上がる ハウスの中も陽が当たっているときは 夏のような暑さ 苗もぐんぐん伸びるのでこれからがんがん負けずに植えていくことになる ただ 風が強くトンネルを一人で張るのが一苦労だ
片側を足で押さえてじょれん(くわ)で土を寄せていくのだけど 風が吹いて片側が飛ばされる くわを放りなげてすぐに押さえにかかるが 今度は土をかぶせていた側が飛ばされる
 声にならない奇声を発しながら 畑を走り回り トンネルを被せている百姓とは 私のことです(見ちゃいや) 

昨日 お知り合いの方から 『地に足のついた』という言葉を思い出したときに 僕のことをイメージしたそうな(ありがとうございます) たしかに一般の方から見れば 僕らの暮らしはそう見えるだろう もちろん 土にまみれ 野菜を作るという仕事はまちがいなく地に足のついた素晴らしい仕事だろう がしかし・・・ 今の時代において そうしたことを実感できる農業者は残念なことに 一部かもしれない 
 何をもって地に足のついた という定義は定かではないけど 僕からみれば 公務員や絶対につぶれない大手の会社とか つまり将来設計なるものが成り立つ職業のことのような気がする こちとら 保険も入ってないし何の将来設計もない 今大きな病気や怪我に見舞われたら一貫の終わり ハイリスク・ローリターンの代表的な仕事 たとえ成功したとしても一般ビジネスの世界のように ウン千万という収入が入るわけでもない 農家に嫁ぐ女性がいないのは ある意味賢明な判断だといえよう 
  
 人としての内的な価値を重視する方々には たしかに素晴らしい体験が待ち受けることうけあいです(地に足のついたではなく 実際に地面にはいつくばる仕事ですしね)
ああ でもこんなことばかり強調したら 農業やる人いなくなるよなあ 次からはもっと農業やるといいことをたくさん列挙しよう!(でもはたしていくつある?) 

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