１月第３週　『旬の有機野菜セット』～長靴にほっかろん入れて収穫編～

じゃがいも（男爵）　おふくろ大根　赤辛味大根　キャベツ　白菜　ブロッコリーまたは茎ブロッコリー　ビタミン菜　からし菜　ちんげん菜の間引き　

てことで　今日の朝はもの凄い冷え込み　畑はもうそれこそどこもかしこもばりばりに凍っている　畑の中を霜柱を踏みしめて歩くだけで　つま先が痛く　持参したほっかろんを思わず長靴の中に忍ばせる（軟弱というなかれ）　日が高くならないと収穫できず　時間に追われる　結局　ヤマトの受け取りに間に合わず　２度きてもらうはめになり　ドライバーさんに　嫌味を言われてしまう　

今日の写真　赤辛味大根が初出荷　水分が少なく硬い　辛味が強烈です　おろしでどうぞ
今回　人参が入りませんでした　すいません　今年は人参の出来が良くなくて　３月まではもちそうにありません　情けない

さて　昨日のテレビ放映　カンブリア宮殿（テレビ東京　ＭＣ村上龍氏）ご覧になった方いるだろうか　いろんな経営者の方が出る番組だけど　農業経営者が出るのは初めて　長野にて　年商１０億　都会からの素人同然の若者を社員にして　レタス・白菜を作り　売りまくる　朝４時から働き　夜まで　もちろん繁忙期には　休みもなさそうだ　当然自分達で作ったものは　自分達で直接売る　農業の会社としては　申し分ない状況だ　いわゆる　産業としての農業をきわめていて　文化としての　農　の匂いは１ミリもない　見ていて　やはり思うことは　産地としてどんなことがあっても欠品だけは許されない　何倍の値段になっても他から調達して納品する　というコメントは　やはり　同じ農業者として　複雑なところだ　　
　
　で　僕の感想　旧態然とした　田舎にこうした会社が出来上がり　耕作放棄地をがんがん借りて　野菜を作るのはいいことだ　素晴らしいと思う　今後　これからの農業はこうした形が主流となるだろう　そして　僕はこれを目指すのか？と問われれば　答えはＮＯだ
１０年自分でやってみて　僕にもっと能力があれば　とっくにこうした会社組織でやろうとするだろう　僕はそれほど　大きな絵を書く力はない　あくまでも　個人の農家がスケールを多少大きくした程度であり　人も何十人と雇ったりするつもりもない
僕自身　産業としての　農　に本気で取り組むのは　最終的には　文化としての　農　に取り組みたいからだ　産業として　ビジネスとして　形が見えなければ　文化としての　農　というものには　取り組めない　そこをクリアーしたいといつも思う　なので　僕が目指すところは　『ビジネスとして成り立つ文化的な農業』　ということになる　

大規模化と効率化　を農業の世界に持ち込むのは有意義だ　そしてそれが行われると同時に　個としての　農家の持つ　伝統的な生活の知恵　といったものもまた　残しておく必要のあるものだ　そこにおいて　僕のようなやり方で　その領域をカバーしていけたらと思う