環境問題

生バジル 農のすそ野を広げる水平思考

dc1d2ed0.今日は出荷日 当然朝っぱらから 走り回らねばならないのだけど なんと!ふと起きたら7時(!)ううー やっちまった めざまし時計を胸に抱えて寝ていたようだ 止めたことは記憶にない 日差しが弱かったので なんとか対応できてよかった 昼飯も飛ばして 野菜の箱つめに追われる てことで 今日の写真 生バジルを入れる いい匂いが古民家に漂う 

 8月も終盤 早くもこの周辺で 稲刈りが始まった 早生の品種だと思うけど ばかでかい戦車のような コンバインをトラックに乗っけて 移動しているのに すれ違う さつまいもの 試し掘りもいろんなところで 始まる 季節ですな こうして 周囲の変化で 季節の移り変わりと 農作業のやるべきことを 把握していく 

昨日の朝日新聞 オピニオン というコーナーで アートディレクター 佐藤可士和氏が(農のすそ野を広げる水平思考)という文章を載せていた 
多くの産業が業界内で解決策を考える(垂直思考)に陥り前進できずにいる 私は異なる業界の視点を結びつけて考える(水平思考)を勧めたい そして ジョギングを楽しむようにアグリライフを楽しむ人が増えれば スポーツ用品が進化したように 農業のすそ野が広がって 産業として進化してゆくと思う 

 ふーむ これを読んで実際の 農業者はどう思うのだろうか? 前半の意見はそのとおり
すでに 日本の農業の中には 自浄能力はない 外部の人間が 農 という世界に飛び込み 新たなしかけをしなければ 何も変わらないだろう そのために異業種の人と 手を組んで 何かを始めるというのは まったくもってそのとおりだと思う
ただ 後半の文章には 農業者としては 同意できない 家庭菜園を楽しむ人は 年々増えているし 農的なことに関心を持つ人はたくさんいる だけども 実際にその中から プロになる人はいないし それは考え方が逆だ サッカーを見れば簡単 Jリーグが出来て プロが出現したから 日本のサッカーは強くなり すそ野が広がったのである それ以前にもアマチュアサッカーはあったし 能力の高い人は サッカー界にはいた でも プロができて初めて 成立したのである 農業も同じ プロが存在して初めて 家庭菜園も意義がある
 この苦境の中で 自らが 火中の栗を拾う くわ握って飛び込む人間が出てこなければ 農業は発展しない 楽しいアグリライフの延長線に 農業の発展はないのである 

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