新規就農

らぴゅたメッセージ 悶絶する冬 有機農家の近況と今後

12月9冬の茄子

いいね 今これ書いているとき (天空の城らぴゅた)がやっている (人は土から離れて生きていくことはできないのよ!) 主人公が叫ぶ おそらくは 宮崎駿氏の考えなのだろう 宮崎氏といえば ほとんどの人は ヒューマンあふれる素敵な方だと思っているのかもしれないけども 過激な変人でもある 昔から 原発には反対で たった3人で デモを行ったりする 天才とバカは紙一重 その時々の時代の評価で結論は変わる そして 僕はそうした人が大好きだ・・・

 今日は出荷日 そして 今朝は今年初めて 収穫時悶絶する いわゆる厳寒期に起こる普通のことですけど 足は暖めることができるけど 手は素手で野菜を取るから この寒さで痺れまくる 何度も泥だらけの手を脇の下や 首の後ろに当てて 暖める ちらほら 粉雪まで降ってきて たった一人の収穫はなんだかこの世が終わるかのように孤独が身に染みる 冬はいろんなものを鍛える 自然は人にとって 喜びと同時に 試練を与える存在 この厳寒期を乗り越えろ と毎年律儀に試練を僕に課す そう これを乗り越えねば 春は来ない

 古民家にてお野菜を詰めていると 茨城のサクセス有機農家から携帯が鳴る(茨城空港に専用の滑走路を持つ人です) おお!いつ以来だろうか?玉ねぎを今年頂いて 僕も 豊作だったさつまいもをお送りした以来か・・僕の先日のブログで (12月になり流れが変わった)という内容を読んで 実は彼も同じようなことを感じていたようで・・・近況を語り合う・・
僕のいる 有機農業界というのはとても不思議な世界でもある 同じく 日本のオーガニック業界というのもまた 不思議な世界でもある オーガニックの先進圏でもある EUからいろんなものを輸入したりしていて 売れまくっているものもあれば その背景にある 思想性などは扱っている業者ですら 興味がない人もいる 
一つの産業として いまだに未熟な状態にある といっていいのが僕のいるこの業界だろう ビジネスとしての有機農業 環境としての有機農業 思想としての有機農業 この業界にいる多くの生産者と消費者はみな その割合がばらばらで それぞれがそれぞれの信じるところを信じているという感じ

 その中で 僕らのような 個人としての有機農家というのは 今後どのような立ち位置に立ったらいいのか? 
当然 3・11以降 僕らに問われている一つの課題でもある 彼は僕と話すと (何かあった時に○○さんと話すとよく見えてくる)というようなことを言ってくれる・・・ いやいや 僕の何倍も売り上げる彼の有機農家としての実力には到底及ばず ひたすら 後をついていくだけです と毎回思っている 今後 僕らのような 生産する有機農家というのは いかに 個性を打ち出して行くのか? が生き残りのキーワードだと思う 
 そしてそこには プロとしての差別化というものも含まれる 他の産業では当たり前の前提が 今だこの業界では 変わり者に思われる いつの日か 自分の城を持ち寄って (おお!君の経営形態は素晴らしいね! 俺のはどう?) と 語れる時代が そうした有機農家が集まって 各々を讃えあう時代が来るといいなと思う

 今日の写真 今の冬の茄子です こんな感じです そして この実の中に 種がいっぱい詰まっています 生命は循環しています すべては 巡り巡ります 今は冬 すべてが寒さの中にあります・・・・・・おお さむ・・・

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