野菜あれこれ

春白菜初出荷 競争と戦い成長の3角形

4月14春白菜初出荷
 今日は出荷日 朝から雨がしとしとと降り続く もう2日降りっぱなし・・・どうしようも無い 週末まで畑には入れない 仕事は遅れまくる 目はうつろ 間違いなく梅雨が来たのだろう この分だと 8月には霜が降りて 10月には雪が降り 1月に夏が来るというのか?(なんでもありなのか?あ?)

 今日の写真 春白菜の1発目 わわ菜が初出荷 これから6月まで白菜が続く・・・・

競争と戦い・・・・その昔 心理学に傾倒していた時代にたしか習った 成長の三角形というもの 人は生まれて 最初に登る階段 それは 競争と戦いにより自己を鍛えてある高みを目指す それが最初の段階 青年期から壮年期にいたるまで 人はそれを目指し その競争と戦いの中で 自己を鍛えていく そして ある高みへと登ったところで 今度は その競争を手放し 一度掴んだものを手放す過程に入る それが第二の段階 競争と戦いの中で 何を失い何を手にしたのか 深い内省へと自分の奥深くへと分け入っていく そこで 初めて 本当の自分や 人との関わりなどを学ぶ この段階では 成功体験を持つ男性ほど 苦しみを伴う(それはそうだろうて) その道はどちらかというと 高みから 降りていくということになる いろんなものを手放し 自分の本質だけを見ていく過程だ 男性の多くは社会的な動物なので この過程は恐怖を伴うわけですな・・・
 そして ボトム(底)にたどり着いたところで ようやく 共生 という段階に至るわけです 自分の中にあるいろんなものを見据えた上で ようやく人は 外の世界と自分とを同じ天秤にかけて 自分を優先することなく 人や外界と手を繋ぐ決意ができる ということです そして それは言うほど簡単なことではないというは誰でもわかると思う ・・・その段階が 老年と呼ばれる時代に訪れたのならば おそらく 人は (平穏)という意味を悟ることができるのでしょう・・・
 僕より下の世代を見ていると その最初の段階 競争と戦い というものを経験することなく 最初から何かを手放し そして 何かと共生していきたい という意志を感じます しかして それは 未熟 なのですな 競争と戦いを経験せずに 共生を目指したところで それは (依存) にすり替わっていきます なぜなら その人は自立してはいないのですから・・・誰かに何かに頼っているしかできません そしてそうした人の多くは 何かと誰かと繋がっていたい という気持ちの奥に その依存が潜んでいることに気づきません・・・

 農業とはまさに 最初の段階では あるいは表面的に求められるのは ひたすらの労働と戦いです それは試練と言ってもいいかもしれません しかして そこを追い求めていく先には あるときから その戦いの先に ゆるやかな世界が広がっているのを認識できるでしょう 共生とは 全力の戦いを経た後に訪れるものです
年老いて 畑に向うときに その認識を自分の内側にもてたとしたらば たぶん その百姓は幸せなのだと思います そして それこそが 農業の喜びの本質です だからこそ 僕らは農作業に手を抜いてはいけません 雨ばかり降り続けるこの天候に立ち向かわねばなりません 負けてはならんのです・・・・絶対に・・・(最後には最終的には負けると知っていてもだ)

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