コラム・百姓から見た世のつれづれ

トラクター修理&購入・・・いざというときは肝臓 吉本ばなな おとなになるって・・・・

10月19よしもとばなな
トラクターが壊れてしまったので いつもお世話になっている高柳家さんより トラクターを借りて仕事をこなす 昨年だったか 高柳家さんでは 新品のトラクターを購入 最近のトラクターはデザインも凄いが機能も凄い すべてコンピュータ制御で 田植えをするときには アタッチメントがガンダムの背中に乗っているような様相で びっくりする 日本の農家が儲かってないなんて嘘っぱちだ だってみんな 新車でトラクターを買えるんだもの・・・
 てことで 今日は某クボタより連絡があって 壊れたトラクターを修理に出す(また金を取られる) そして 引取りの際に 中古トラクターの情報を聞く すると 程度の良いものが出たそうで どうしますか? と聞かれる GLの28馬力 700時間 程度も良い様で 考える事2秒 (買います!押さえて!) と その場で電話してもらう
 チャンスは一度しかない ということで・・・・価格は100万ちょっと・・・・はは 修理代も入れれば 150万ぐらいが 今日の午前中で飛んで行くことになった・・・・これで我が農園は トラクターは3台体制に突入 たぶん 僕は正常な判断はできてないと思う もうやけくそになってきた 清水の舞台ではなくて スカイツリーから飛び降りているのだろう また 借金が増えた・・・最後は 肝臓を売ればいいのさ ははは・・・

 今日の写真 卵をいつも新聞でくるんでいるのだけども ふと見ると 吉本ばななの新刊が目に止まる おお! 偶然にも目に止まる ということは買って読めということなので すぐに注文して今日コンビニで受け取る タイトルがこれまた どんぴしゃでした・・・(おとなになるってどんなこと?) 実は 50歳を前にして この一年あまりずっと悩んでいることがありまして・・・それがこれなんですね おとなになるというのはどういうことなんでしょうか? 僕は若い頃に まあ ドロップアウトをしていて 水商売やったり インドを旅していたり・・・まあ 世間なんぞに背を向けて生きていた時代がありました たまさか 農業の世界に入り それで飯を食べるようにはなりましたが いまだに 自分がおとなだとは一ミリも思いませんし その定義すらよくわかりません・・・そして なぜ 今それが問題になっているかといえば 今の我が農園の事情を観察するに 農園主自身の問題があって それを解決せねば 前に進まないのですな ・・・今年の春に 二人の研修生が来ましたが 揃って1ヶ月で止めていきました・・・当然 こちらに非があるわけです そして その壁は20代の頃より おとなになることを放棄したあの時代 あたりから派生していて 今 そのつけが回ってきているのですね・・・カルマとは良く言ったものです 自分の播いた種は自分で刈り取らねばなりません・・・・

 先の本の序文に書いています (おとなになんかならなくっていい ただ自分になっていってください) いやあ 凄いですね こんなことを言えるんですね・・・・吉本ばなな さんと 村上春樹さんは 歴史をまたがねばその功績は計れない作家なのだと昔から思っています 吉本ばななさん この人は 本当に凄い人です 本当に 真に戦っている人だと思います 今の時代に 人が生きるにあたって 何をどうやって学んだらいいのか 学校 会社 なんとかの塾 あるいは 宗教 や なんとかの教え すべてが堕落してその機能は劣化しているのは誰もが知っていること その時代に明確に 人に大事なことを教え導き 示唆している 本当に稀有な方だと思います・・・・ほぼ 同世代なのだけども これほどまでに 人としての 格 を感じさせる人は珍しいと思います
 いったい俺は何をやっているのだろう と毎回 著作を読んで思います 今回の本も とても平易な文章で 誰にでもわかりやすく しかして 内容は恐ろしく実践するには深く僕のような原始人にもわかるように書いてくれています もう 腐ってしまいつつあるこの国の中枢にいる僕世代より上の男たちに是非 読んで欲しいと思います 恥ずかしくて外歩けなくなると思います・・・・・(僕もそうなので明日は顔隠して出荷作業です・・)

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